読書感想 高校野球は思い出づくり
最近、体調が良い。(らしい)
睡眠アプリ「Auto Sleep」では今日の快適さは『最適』、睡眠燃料評価は『ジェット』と高い評価をいただいている。
寝る前にリビングをダウンライトにする、入浴後できるだけ90分以内に布団に入る、夜白湯を飲む、ホットアイマスクで目を温めてストレッチポールで肩甲骨周りの筋肉をほぐす、寝る前ルーティンが効いてきているのかな?できるだけ10時台には布団に入るようにしている。そうすると7時間睡眠くらいは大体できる。
私は評価してもらうことに慣れてしまっていると反省する。
アプリが「今日は最適ですよ、燃料はジェットですよ〜」
と教えてくれれば、なんかそんな気もしてくる。
いやいや自分の体調くらい、自分でスキャンしなさい。
今日の朝のスキャン結果は以下の通り。
眠い。背中が痛む。腰が痛い。
アプリと真反対じゃん。どっちを信じればええねん。
迷ったら、自分の感覚を重視する。
眠くならないようにするには何ができる?
背中が痛まないためには何ができる?
腰が痛まないためには何ができる?
アクションを起こしていこう。
では、今日も読書感想をしていく。書籍は、「仙台育英 日本一からの招待 須江航著」である。
須江監督の本を買い溜めして、一気読みしている第2段。
まずは結論から。
「言葉は大事だし、意識化できる。ただし言葉に縛られることが往々にして起きる。縛られて苦しいのは、言葉にした自分である。シンブルに考えたい。結局は、高校野球は思い出づくり。」
聞き捨てならない結論だなと読み返して思う。
noteで言葉にすることは良いことだよ、最高だよ、と推している私が何を言っているのだと。
須江監督の言葉で刺さったのは、「高校野球は思い出づくり」というフレーズである。須江監督がセレモニーを大事にしたいと考えていて、3年生を送り出すために下級生による合唱を行なったそうだ。自分の奥様(元仙台育英高校音楽の先生)を講師にして。どうしてそんなことをするかというと、「高校野球は思い出づくり」と考えるからだそうだ。
結局はそうなのである。
高校野球は部活動であるので、教育の視点が1番重きを置くべきことである。
教育は多種多様である。部活動で言えば、勝利をどう捉えているか、人間としてどう高めていくのか、あいさつ礼儀作法をどうか、仲間とどう高めていくのか関わっていくのかなど、多面的多角的な視点が求められる。
複雑怪奇になりやすいのだと思う。
そうすると何が起きてくるか。
チームとしての核や支えになる言葉を掲げようとするのである。
だって、進むべき道が分からなくなるから、共有できなくなるから。
須江監督は、「日本一からの招待」や「熱夏伝承」「走姿顕心」など毎年スローガンを掲げるのだ。
ちなみに須江監督は、言葉を巧みに使う方だなというのが率直な感想である。よく考えているからこそ、大事にしたい言葉を打ち出しているのだと思う。
また、その言葉だけが一人歩きするのではなく、(一人歩きするとは、言葉は抽象度が高いので、分かるような分からないようなというモヤモヤが歩いていくことを指す)しっかりとしたデータ野球を行う監督さんである。
球速や走速はもちろんのこと、打球速度、スイングスピード、対角送球、ロングティーなどいくつもの項目をデータ化し、選手に公開することはもちろんのこと、選手名鑑のように冊子にして親御さんにも公開している。
スタメン起用もそのデータを基にする。もちろん調子や旬も大事にしているが。
そういう監督である方で、言葉も大事にしているって、非の打ち所がないがないじゃんと思った方。
私もそう思いました。すごい。すごすぎる。
でも、言わせてください。
スローガン(言葉)に縛れていませんか?
言葉を大事にしているので、その言葉を打ち出すのには、膨大な時間をかけたことも承知の上で言っています。
スローガン(言葉)に縛られていませんか?
こうやって自分の考えをnoteに書いていることも、また言葉を使っているので、私も言葉に縛られている一人なのかもしれません。
でも、結局は高校野球は思い出づくりなんだと私は思う。この言葉に激しく共感する。
それなのに、毎年毎年スローガンを掲げて、これが俺たちの進む道だと打ち出し、すごく周りから見ても信念があってかっこいいように感じる。
でも本当にそうなのだろうか。
スローガンを掲げることで、そうできていない自分を責めることに繋がらないか、月日が経っていく中で本当の課題が見えてきたときにそのスローガンが邪魔にならないか、スローガンで呪いをかけていないか。
私はそう考えるのである。
プロ野球でも、どこかの強豪大学とかも何かとスローガンを掲げようとする風潮がある。かっこいいし、分かりやすい。
でも私は、思考停止でスローガンを掲げることには反対だ。
もっとシンプルでいいと思う。
もっと自由でいいと思う。
一人一人が違っていいし、掲げた目標も日々変えていい、言葉ではなく行動で示してもいい。
そういうのもひっくるめて、「高校野球は思い出づくりだ」というのがとてもしっくりきているのである。
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