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2021年5月24日15時、地震がくると妄想してみた

ボクが精神病院に行った理由 

その時、ボクは、喘息の治療のため、大量のステロイドを投与されていた。

咳は一向に治らず、不眠症に襲われた。

そして、ボクは2021年5月24日15時に地震が起きると信じた。

それは、息子の地震が来るという発言と、YouTubeの動画から、ボクの頭の中で組み立てられた妄想だった。

脱出経路を調べる

地震が起きるなら、脱出経路を考えなきゃいけない。まず、調べたのは住んでいる場所の広域避難場所だ。自宅から避難場所まで何分かかるか、どのルートを通れば安全か。徹底的に調べた。

平成25年6月に災害対策基本法が改正され、市町村長による「指定緊急避難場所」と「指定避難所」の指定制度が平成26年4月から施行されました。
 国土地理院、内閣府及び消防庁は、地方公共団体による円滑かつ迅速な避難の確保に資するため、災害の危険から命を守るために緊急的に避難する場所等である「指定緊急避難場所」(市町村等から国土地理院に情報提供されたものに限る)について、国土地理院が管理するウェブ地図「地理院地図」(以下「国土地理院のウェブ地図」とする。)で閲覧できるようにしています。

そして、広域避難場所の標高を調べた。地震が起きた時に、まず一番考えなきゃいけないのは津波が来ることだ。東日本大震災のときの津波の高さは40m。広域避難場所でも標高が低いと津波の被害を受けるかもしれない。

後藤さんの話は、「津波で死んだ人、助かった人、その差は何だったのか」に及びます。今回の講演で最も気になっていた点です。
 生死を分けたのは、シンプルに「津波てんでんこ」を実践したかどうかでした。「てんでんこ」とは、「てんでんばらばらに」を表し「人にかまわず1人で高台へ逃げろ」という意味。「一族を存続させるためにも、1人だけでもとにかく早く高台へと逃げろ」「自分の命は、自分の責任で守れ」という意味も含みます。さらには「他人を助けられなかったとしても、それを非難しない」という暗黙の約束事にもなっているのです。

さらに、都市部では津波のほかに火災が起きることも考えなきゃいけない。1923年9月1日の関東大震災では、火災旋風という炎の渦が人や建物を焼き払った。しかし、津波ほど火災旋風の発生は早くない。

首都直下地震のあとに発生する「同時多発火災」。火災による死者数は1万6000人と想定されています(冬の夕方、風速8mの場合)。都市の地震で起きる火災の1つに「火災旋風」があります。ときに高さ200mを超える巨大な炎の渦が竜巻のように家屋や人を吹き飛ばし、街を焼き尽くす現象です。

ボクは、地震の後、最初の津波の被害を逃げ切り、火災旋風を避けながら、ため池などがある避難場所まで移動する必要があると考えた。

自宅の地震対策

逃げる場所と脱出ルートを決めたボクは、自宅にあるタンスにつっかえ棒を設置し、食器棚が開かないようガムテープで目貼りした

リスク:地震によるケガの約半数は、家具・電化製品の下敷きが原因。長時間の圧迫ではクラッシュ症候群のリスクも

内閣府によると、地震による負傷原因の3〜5割が、家具や電化製品の転倒や落下によるもの。マンションの高層階であるほど地震の揺れは大きくなるため、家具の下敷きになるリスクも高まります。

食器棚を目貼りした理由は、食器が倒れて地面に散乱するのを防ぐためだ。それから、カーテンを閉めて、ガラスが割れて飛び散らないようにした。

神戸は地震の少ない所だと信じさせられていたので、洪水などには注意しても、地震に対してはあまり関心がなかった。家を建てた時(S.53)も大工さんが「地震に強いように筋交いを入れておきましょうと言われた時もそんなに必要かしらと思った位だった。タンスが三つに折れて転んだり、ガラス戸棚がメチャメチャに壊れてガラスが突き刺さるように布団や畳に落ちたりと、もっと普段から備えておくべきだったと思った。

次にガスコンロを着火しないようにロックした。それから、地震が発生した後のためにお風呂に水を張ってから、ガスメーターの再起動方法を確認した

ガス給湯機器は震度5相当以上の揺れを感知すると安全のためガスメーター(マイコンメーター)が作動しガスを遮断します。
石油給湯機器はある一定の揺れをを感知すると安全装置が作動し、運転を停止します。

だけど、今から考えると、お風呂への水張りをするくらいなら、保存用の水を買っておいた方が正しかった。なぜなら、お風呂に溜めた水は、雑菌などが発生しやすいから安全性に欠けるからだそうだ。ちなみに、ボクは、地震の時のために、保存食や携帯用のガスコンロなどを日頃から用意している。

「大きな地震が発生した直後はトイレに水を流さない」が原則
一方で、これは災害直後の被災地を想定したトイレの使い方ではありません。大きな地震が発生した直後は、特にマンションなどでは下水の排水管が外れるなどの被害が発生する可能性が高いため、「大きな地震が発生した直後はトイレに水を流さない」が原則です。

最後に、すべてのドアを開けて、ヘルメットを被りトイレの中に頭を抱えて地震が起きるのを待った。ドアを開けた理由は、地震で建物が歪んで閉じ込められるのを防ぐためだ

50年以上、地震の現場を見てきましたが、玄関だけ残った家をずいぶん見てきました。
玄関は狭い場所に対して太い柱の本数が多く、比較的頑丈にできていますし、いざというときに外部に脱出できる場所です。
そして玄関には靴があります。靴を履けばガラスなどが飛び散った上を歩かなければいけなくなっても安心です。 地震が来たらまず「玄関の扉を開けられるようにする」ことでいざという時に脱出できます。
扉の内側にあるドアストッパーやU字型のドアガードなどで扉が閉まらないようにし、落ち着いて靴を履きましょう。


だけど、地震は起きなかった。

ボクは泣いた。妻を信じられず、暴走したボクは、自分が狂ったことに気がついたからだ。
それから、妻に付き添われ精神病院に行った。

一番恥ずかしいボクの妄想をnoteに書いた。そして、ボクの妄想は最後の一つとなった。

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