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図書館も進化している!あそびと本とをゆるくつなぐ場所

やっと朝や夕方になると秋の気配が感じられてきましたが、まだまだクーラーなしでは生活できない日々です。

共働きなので、2歳と4歳の娘は変わらずこども園に通っていますが、さすがに夏休みなしはかわいそう・・・。なので、お盆休みはしっかり1週間休みをとり、2人を連れてこども図書館に通っていました。

さて、今回の【勝手に分析!Good CX】では、このこども図書館が本好きでなくても通いたくなるGood CXの宝庫だったのでご紹介します。

目次


本当に図書館?こども広場か子連れカフェの間違いでは??

まず、この図書館に入ってまず目に飛び込んでくるのが、木の温かみあふれる遊び場です!初めて来た人は図書館だと思わないのでは?
こどもたちも大喜びで靴を脱いで木の素材を感じながら遊んでいます。

HPから引用:木の広場
HPから引用:木の広場2 私も遊びたくなる・・・

すべり台やつり橋だけでなく、可愛い木のおもちゃもあります。

絵本のキャラクターのおもちゃ

さらに、ここに厳選された絵本たちがたくさん表紙が見えたり、手に取りやすい形で点在しています。
静かに本を読んでいられる幼稚園児なんていないので、ここで身体を使って遊びつつ、気になる本が目に飛び込んできたら「ママ、これ読んで~~」ともってきて読んでみたりと、本と遊びとゆるい感じで気ままに過ごせるのが快適です!

なぜかいつも完璧なラインナップ

「はらぺこあおむし」や「だるまさん」などの超人気の有名どころも絶対にあります。なぜかというと・・・この1階の広場の本は貸し出しNGだからです。

図書館に行くと人気の本が全部貸し出し中でない・・・読みたい巻数が貸し出し中・・・とがっかりしたことがある方も多いと思いますが、ここでは貸し出しNGなので必ずあります。いつ来てもラインナップが歯抜けで見栄えがしないなんてことはないので、ピカーッと揃っていてワクワクします。

展示も素敵でつい手にとりたくなる

読み聞かせするのが当たり前の空間

私自身当たり前すぎて気づいておらず、同僚にこの話をする中で言われて気づいたのですが・・・。普通の図書館では、小声で読み聞かせするのも憚れるところですが、ここでは読み聞かせするのが当たり前の空間です。

走り回ったりすべり台をしてワイワイしている空間なので、いたるところで子供とお話ししたり、絵本を読み聞かせしています。
なんだったら、読み聞かせ上手なお父さんのところに、うちの子もおじゃましちゃっているなんてことも自然と起きていました笑

借りるのも最新技術で一瞬

気になった絵本があれば、2階は貸し出しOKなので借りることもできます。

ここでも、びっくりしたのが、ユニクロのレジでご存じの方も多いと思いますが、RFIDタグを用いて本を台の上に積むだけで一瞬で何の本か読み取ってくれます。
バーコードでピッピッと1冊ずつやるのではなく、どさっと台の上に全部の本を置いて、貸出のボタン1つでおしまいです。

簡単すぎてびっくり!!

だいたい、めいいっぱい遊んで、絵本を読んで、最後に本を借りるころには「帰りたい~おなか減った~」コールをされているので、ちょっとの時間の違いではありますが貸し出しが一瞬で終わるのは助かります。

CX(顧客体験)の観点から振り返ると

改めてCXの観点からこども図書館の体験を振り返ってみます。

一般的な図書館の子どもスペースは、大人用の図書館をベースに本のラインナップを子ども用に、机や椅子を子どもサイズにしていると思います。
しかし、こちらの図書館はそもそも子どもとはどういう生態で、どういった空間があると好奇心をベースに自由に本を手に取ってもらえるのかをベースに1から作られているように感じられました。

(これがまさにCXを考えてデザインするということ!!)

一般的な図書館と子ども図書館を比較してみると、一般的な図書館では、子どもが大人のルールに合わせて静かに大人しくして、窮屈な思いをしているのに比べ、子ども図書館では自分たちが主役で自由に振舞えます。
その結果、大人もリラックスして子どもとの時間や本との触れ合いを楽しめています。

比較するとかなり違う・・・

なのにすいているのは地方だから・・・?

地元に戻ってくる前は横浜周辺に住んでいたのですが、このクオリティであれば土日は列をなし、混雑していて当たり前。ですが、地方だからなのか適度にすいている・・・。

しかも無料・・・。

地方に戻ってきて、子供向け施設の充実度合やCXの良さに驚いています!
こういうよいCXの場所が増えると、こどもたちも自然と良いものに触れて、豊かに育ちそうだなと思いました。

(執筆者:エクスペリエンスデザイナー 浅井 七沙)


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