見出し画像

デジタルプラットフォームでの公益活動:WeChat(中国で人気のコミュニケーションアプリ)の革新的な表彰システム

こんにちは!mctのセツです。
この季節は、新緑がまぶしい季節の移ろいを感じさせてくれますね。今日も一日、心地よい気候の中で、何か新しいことを始めるのに最適な時期かもしれません。
今回の【勝手に分析!Good CX】では、デジタルプラットフォームがどのようにしてユーザーの公益活動を支援し、奨励しているかについての面白い事例をご紹介します。


名前の後ろに付いたマーク

WeChatは中国で非常に人気のあるコミュニケーションアプリで、LINEに似た機能を持ちながら、さまざまな社会的・経済的活動が行えるプラットフォームです。先日、このWeChatを使用している際に、友人の名前の隣に小さな花のマークが付いているのを発見しました。このマークが何を意味しているのか気になり、クリックしてみると、なんと公益募金のページにリダイレクトされました。そこで初めて、その友人が毎月聴覚障害を持つ児童へ寄付をしていることを知りました。

名前の後ろにつけるマーク

この花のマークは、WeChatが公益活動を行うユーザーを表彰するために設けたシンボルです。この小さなジェスチャーは、他のユーザーにもその人の貢献を知らせるだけでなく、公益活動への参加を促進する素晴らしい方法です。

この体験をCXの観点で考えてみる

この体験はユーザーが自分の行動を社会全体の利益につなげることができるよう、サポートと認識を提供することです。WeChatは、ユーザーの社会的責任を支持し、奨励することで、プラットフォーム全体の価値を高めています。さらに、このような公益活動の表彰は、ユーザーにとってプラットフォームを使用する際の付加価値となり、プラットフォームの使命や倫理を感じさせるものです。また、このシンボルを通じて、ユーザーはアプリに対してより強い好感を持つようになり、その結果、アプリの使用頻度やロイヤリティが向上しています。

デジタルの力と社会的責任

デジタルプラットフォームは、人々が簡単に情報を共有し、相互作用する場を提供します。WeChatのようなアプリが公益活動に参加しているユーザーを特別に表彰することで、より多くのユーザーがこれに気付き、影響を受けて自らも寄付を始めるかもしれません。これは、プラットフォームが持つ社会的影響力を利用した素晴らしい例だと思います。

ユーザーの反応と影響

実際ユーザーからの反応は非常にポジティブです。私のフレンドリスト見れば多くの人がこのマークをつけていました。多くの人々が、自分の友人がどのような社会貢献をしているのかを知ることができ、それに触発されて自身も寄付を始める事例が増えています。実際に私自身もそのマークを見て、寄付をすることを選びました。これは、社会的な良い行いをすることが「見える化」されることで、その行動を続ける動機づけにもなっています。

皆さんも、日常生活の中で見かける小さなシンボルや仕組みが、どのような意味を持ち、どのように社会に影響を与えているか、ぜひ注目してみてください。

(執筆者:エクスペリエンスデザイナー セツコウ)


私たちが所属する会社はこちら→株式会社mct