見出し画像

変人キラー

父は、変人キラーだ。不思議な輝きを絶賛放出中。

大体、母と結婚していること自体がそれを証明している(笑)。

皆に、「怖い」「変わっている」などと噂をされている人達が、父に茶化されて喜んでいるのだ。もちろん、周囲の人達も大笑い。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」などと言いながら、誰も近寄りたがらない人達の懐に飛び込んでいく父。

時には、飛び込んで行かなくても、向こうからやって来ることもしばしば。

何か、変な磁石が付いているに違いない。

「お父さん、こういう人達好きなん?」と私。

「別に」と父。

実は、人間に対してはあまり執着心の無い父である。

そんな父の前では、人間関係に悩んでいる私は、ただただ能力の無い人間と化してしまう。

知人のお医者さんに父は「絶対に、うつ病になりません」と断言されてしまいました。一体、どういう精神状態なんでしょう?謎です。

確かに、変人たちを楽しんでいるフシが、あるにはある。

私は一生かかっても、あの様には生きられない。

絶望にも似た感情を抱えながら、今日も淡々と生きている父を眺めるのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?