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似た者同士の絆

今月入社して来た新人さん。

「花甘露さん、もう、この会社、早く辞めたいです!」

朝から、チームスに嘆きのメッセージが入ります。

(あ~あ)

私も同じことを考えていたので、気持ちはよく分かります…。

社内では、本音で話すことが出来ないため、お昼休みは彼女と一緒にお出かけ。

「私が前居た会社は、人間関係はとても良かったの…」

「でも、成長したいからって、辞めて来たの…」

「選択を誤ったわ…」

「前の会社に戻りたい…」

「花甘露さんも、その会社、受けなさいよ!」

余程、良い会社だったのでしょう…。

ちなみに、私は滅茶苦茶な職場ばかり渡り歩いて来たので、「そんな良い会社があるんだ~」と驚くばかり。

「この会社の人達は、私が挨拶しても返してくれないの…」

「皆、ロボットみたい…」

「私、また、就活始めました~」

弾丸トークが止まらない新人さん。

会社の人達は、皆、無表情で働いています。

忙し過ぎて、とてもイライラしています。

従業員間の会話は、ほとんど無し。

質問したら、あからさまに嫌そうな顔をされます。

それなのに、恐ろしい量の仕事を振って来ます。

訳の分からない大量の仕事を抱えさせられて、困惑する新人達。

こんな環境で生き残って来た人達は、とても性格がキツくて、一緒に居ると疲れてしまいます…。

それにしても、これ程までに我慢して働く人達がいる限り、会社は良くなりません。

新人さんの隣の席の人が、彼女に言ったそうです。

「○○さん、辞めないでね!」

(限界突破仲間に入るのは、御免だわ!)

私達脱出を図る者同士、妙な絆が生まれるのでした(笑)。

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