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そっと導く男かな

生命力が、強いのか?

ギラギラと暗黒のオーラを身に纏う母。

キャラが濃すぎるせいで、近寄りがたい…。

幼い頃の私にとって、母は恐怖でしかありませんでした(笑)。

普段は、冷たい表情をしているので、たまに笑うと、それまた恐怖…。

怪しい豪華さがあったりもします。

皆から、美しいと絶賛される母でしたが、愛嬌は全く持ち合わせていません。

こういう女性に近づくことができる男性は、「よほど自信のあるお金持ちなのか?」と思いきや、もうひとパターンありました。

これ、私の父なのですが…。

能天気な、ほどほど男。

「あの女性と上手くやって行けるのは、自分しかおらんと🎵」

滅多といない、天然記念物(?)を見つけて、喜んだ父。

「私とのんびり暮らしていかんね?」的な、ユル~い感じで母に接近。

この時の父、所持金たったの3万円。

お金も無いのに、のんびりなんてできるのか?

厚かましいにも、程があるのでは…?

これって、鈍感力なのか?

しかし、意外にも、母は父のことをとても気に入って、結婚。

呑気者と悲観主義者が、仲良く暮らして行くことに…。

気難しい母を相手にしても、全く動じない父。

それどころか、微妙に母をコントロール。

分かりにくくはあるのですが、これ、意図的。

奇妙な技を、何処で習得したかは知らないけれど…。

まあ、技が家庭平和の為に使われているのですから、それはそれで、良しとしなければならないのでした(笑)。


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