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悲痛な訴え

今日は、夜の8時まで残業。

家に帰ろうとしたところ、先月まで働いていた職場の後輩から連絡が…。

「花甘露さん、大変です!」

「いきなり、ボスに別の場所での勤務を命じられ、困っています!」

「全力で拒否したけど、心が折れそうです!」

(あ~あ)

ボスのやりそうなことです…。

そもそも、転勤しないことを条件で入社した後輩。

またしても、ボスの嘘が明るみに…。

どうやら、新規のお客さんが、自分の会社に私が働いていた職場の従業員を在中させることを要求してきたらしいのです…。

ちなみに、後輩は、普段、愚痴を言う様なタイプではありません。

「花甘露さん、転職したばかりでお忙しいのは分かっているのに、連絡してしまって申し訳ありません…」

とても動揺している後輩。

しかも、転勤直後には、国家試験を受ける予定の彼女。

このことは、ボスも承知していました。

いつも、彼女には、「試験、頑張ってねー」などと言っていたくせに…。

呆れて、物も言えません。

従業員の成長には、全く無関心なボス。

だから、連鎖退職者が出たりするのです。

後輩には、試験のことだけに集中する様に言ったのですが、多分、無理でしょう…。

きっと、彼女も退職の道を辿るに違いないのでした…。

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