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老成化した母

母は幼い頃から、大人としか接触しない環境で育ちました。

家が貧しくて、幼稚園へ行けませんでした。

物心がついたころ、一緒に暮らしていたのは両親ではありませんでした。

小学校に上がり、初めて同年代の子供の在り様を目にした母。

とても、驚いたそうです。

「わぁ~」「きゃ~」とはしゃぐ子供達。

何で、奇声を発しているのだろうと思ったそうです。

どうして、落ち着きがないのだろうと感じたそうです。

小学生にして、もはや老成化していた母。

母がはしゃいでいる姿を見たことがありません。

母方のばあちゃんの方がよほど、乙女です。

母が両親や兄弟と暮らし始めたのは、小学校2年生の時だったそうです。

母曰く、「三つ子の魂百まで。時すでに遅し!」

母の心は、若返りません。まるで、オッサンの様です。

母方のばあちゃんが言います。

「あんたのお母さん、母親らしくないなぁ・・・」

母親文化の断絶なのでしょうか(笑)?母とは、一体なんぞや?


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