呪われた職場

我々の業界は、今頃が最繁忙期。

間違えると修正が厄介な仕事に追われます。

昨年は、いきなり未経験の私にボスがこの仕事を振ってきました。何の教育も無しに…。

しかも、ダブルチェックもありませんでした。

案の定、大事故を起こしてしまい、お客さんからクレームの嵐でした…。

迅速かつ素直に謝れば良いものを、何故か、ボスが謝らせてくれませんでした。

謝罪にもなっていないような、訳の分からない文面のメールを私の名前で送らされる始末。

お客さん側は、激怒して、役員まで登場して来ました。

しかし、役員の怒りの矛先は、私ではなく、ボスに向かいました。

役員は、私に対しては、気遣いの言葉さえかけてくれました。

この期に及んでも、システムの不具合だとか、嘘の言い訳を考えるボス。

これに呆れた私は、ボスと大喧嘩。

｢ちゃんと、本当の事を言って、謝って下さい！｣

渋々、充分な引き継ぎも無しに私にこの仕事をやらせたことを認めて、謝罪したボス。

すると、お客さん側は、私に対しては余計に親切になりました。

｢分からない事がありましたら、遠慮なく言って下さい！｣

よく、契約を切られなかったものです…。

私の前任者は、メンタルをやられて、ぶちギレ退職していました。

仕事の引き継ぎどころではありません。

この様なムカつく思い出（笑）を胸に、今年は慎重に仕事を進めます。

この職場は、教育体制が全く整っていないので、自力で頑張るしかありません…。

今年も、苦しい戦いを強いられます。

来年は、こんな職場に居たくないピョン！

気が付けば、私の友人達は皆、職場を去って行きました。

今仲良くしているお爺さんアルバイトも、3月になったら辞めるつもりだそうです。

｢ワシ、軽い仕事だと言われて雇われたけど、騙されたわ！｣

頑張り過ぎたお爺さんは、ついに体調不良を訴えて、今日は急きょお休みでした。

この職場で働くと、皆、どこか不調を訴えるハメになるのでした…。