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滲み出る明るい雰囲気

今月末で、今の職場を退職することに。

これまで激務過ぎて、街を散策することができませんでした。

退職に向けて業務量が減ってきたため、お昼休みに外食する時間ができました。

今日は、塩ラーメン。

男性客ばかりのお店でした(笑)。

先輩方は、相変わらず深夜残業が続いています…。

「最近は、もう、月80時間超だね!」などという、恐ろしい会話が聞こえて来ます。

(過労死するのだ!)

定時に帰る私に、冷たい視線が浴びせられます。

この職場では、雑談が全くと言ってよいほど無い為、周りの先輩方は、まだ私が退職することを知らないのでした(笑)。

最近仲良くなった派遣さんにこの話をすると、たいそう驚かれてしまいました。

「ええ~、それって、おかしくないですか!」

「仕事の引き継ぎはどうするのですか?」

この会社では、引継ぎなんてものは、殆んど存在しません。

新人はいきなり席に連れて行かれて、「マニュアルはパソコンの中にあるから!」と言われて終了。

相当、苦労することになります。

やっと仕事ができる様になったと思った途端、またしても恐ろしい量の仕事を与えられ、再びマニュアル探しから始めます。

(この会社は、アホなのか?)

先輩方はいつもイライラしているため、新人は八つ当たり要員となります。

派遣さんが私の話を聞いて驚きます。

「よく、半年も頑張りましたね!」

「そう言えば、あの人、最近見かけないな?」と思ったら、既に退職していたという超ドライな会社です。

皆、周りにお知らせすることなく勝手にテレワークしたりするものだから、辞めたのかどうか分からないことも…。

たまたま仕事のメールがやって来て、「まだ在籍していたんだ~」と呆れる始末。

派遣さんが、言いました。

「花甘露さん、こんな会社、何の未練も無いでしょう?」

これに、大きく頷く私(笑)。

派遣さんも今月末で会社を去ります。

もともと、2ヶ月だけの約束だったそうな。

退職する者だけが持つ、明るい雰囲気に包まれた私達を不可思議そうに見つめる先輩方。

退職は、決して悪ではないのでした(笑)。

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