それは、突然かも知れない
私の職種。一応、専門職とされています。
ある特定の経験を積むと、転職に有利となります。
ところが、この仕事、我々有資格者の専売特許でもなければ、本質でもありません。
ただ、需要が高い割には、近年、この仕事ができる人達が減少している為、どうしても、この仕事ができないと評価はされません。
人材育成をして来なかった企業にツケが…。
担当者がこの仕事を一人占めして、保身に走って来たというケースもある様です。
現在、この担当者達が高齢化し、突然入院したり死亡したりで、私の居る職場にも仕事の以来が殺到しています。
この仕事、とても神経を使います。
人が育つのに、ある程度の時間を要し、仕事の向き不向きもハッキリ別れます。
それなのに、である…。
ボスは、全くの職種未経験者にこの仕事を振って来ます。
私などは、指導者が誰も付かない状態で、仕事をさせられ、とんでもないことになりました…。
お客さんに叱責される日々が続きました。
よく、契約を解除されなかったと思います。
しかし、苦労に耐えた甲斐はありました。
この経験を職務経歴書に記入しただけで、超モテモテに(笑)。
書類選考の通過率が格段に上昇。
でも、まだベテランの領域には達していないため、競争に勝つのは大変です。
このスキルがあると、50歳以上でも引く手あまたらしいのです。
最近、ウチの職場に新たな犠牲者が…。
雇用契約上、この仕事をしないことになっていた従業員にボスが無茶振りを…。
激しく抵抗した従業員でしたが、ボスに脅されて、結局この仕事をすることになってしまいました。
指導者は私。責任重大なのですが…。
(オイラ、転職活動、始めたモンね!)
途中で指導できなくなるかも知れません…。
日頃の行いが悪いボス。
仕事を覚えた途端、従業員が職場から消えてしまうのでした。
隣の席の女性が、私に囁きました。
「近頃、○○さん、辞めるみたいなこと言ってるよ!」
(またか…)
もう、人を採用するのが困難になっているのに、ボスは能天気。
仕事ができる人を他所からかき集めて、安易にその場をしのぐという作戦は、そろそろ限界です。
だいたい、そんな作戦を考える様なボスに人望がある訳もありません。
職場は、何時崩壊するのか?
それは、案外突然やって来るのかも知れません…。