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本音が面白くなる時

母は、家族に対しては、本当の事しか言いません。

ある地方の百貨店を歩いていました。

お客さんは、ほとんどいません。

後に、この百貨店は閉店。

とても魅惑的なネーミングの、レトルトのカレーが売られていました。

好奇心旺盛な母は、大概のものを口にしています。

そこで…。

「お母さん、このカレー、美味しいんか?」

そう、尋ねたところ…。

「ああ、コレ」

「ま・っ・ず・っ・い・ん・よ💢😠💢」

とても感情のこもったお言葉が…。

すると…。

誰もいないと思っていた売場に、お爺さん登場。

鳩が豆鉄砲を食らった様な顔をして、しばし、フリーズ。

やがて…。

「ホッ・ホッ…」

「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ、ホ~!」

体を後ろに反らして、とても嬉しそうに笑っているではありませんか!

普段から、母の言葉を聞き慣れている私は、ちっともおかしくないのですが…。

満面の笑顔で、売場を後にするお爺さん。

(ちょっと刺激的過ぎたか…?)

ちなみに、このお爺さんに対する母の見解は…。

「あのお爺さん、普段、よっぽどつまらん人生を送っとるんやろか?」

「こんな事ぐらいで大笑いするやなんて、どうかしとるで!」

「なんも、オモロないわ😒💢💢」

母は、本当に、真面目なのでした(笑)。


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