職場の課題

最近、職場を移籍して、新しいボスにお仕えする様になって思った事。

このボス、本人は仕事があまりできないという残念な人です（笑）。

ところが、従業員の力量を見極めることにかけては長けています。

そして、良く人間を観察しています。

この点が、彼を経営者たらしめている所以なのかも知れません。

人間の好みは激しく、精神状態は不安定で、落ち着きがありません。

べらべらとよくしゃべりますが、その内容は軽薄。

従業員一同、皆呆れているのですが、彼はちゃんと優秀で大人しい従業員を採用。今のところ、職場に極めて変な人物はいません。

仕事は過酷ですが、人間関係は良好。

給与もこの業界にしては、悪くはありません。

従業員達は、仕事量に対する不満を抱えつつも、１年は我慢できます。

この職場は、まだ規模が小さいため、１人であらゆる種類の仕事をしなければなりません。１年もすれば、それなりのものになります。

ボスの口癖は「アメとムチ！」（笑）。

仕事が出来ない従業員は、不機嫌な時の彼のサンドバッグと化してしまうため、皆が被害に遭わない様に頑張ります。

仕事が出来る従業員とそうではない従業員に対する態度は、あからさまに違います。

しかし、この様な彼の態度は、見ていて気持ちの良いものではありません。大変優秀な従業員達からも不満の声が・・・。

「誰かがやっつけられるのを見るのは嫌だよね～」

今のところ、皆優秀ですが、それでも彼の中では優劣が付けられているらしいのです。

居心地は決して良いとは言えないのですが、この業界の中では優良な部類に属する職場。

経営者の個性が、そのまま職場の良し悪しと直結するこの業界の傾向。

ボスはボスなりのさじ加減でこの職場を運営しているのでしたが、離職率の高さを考えてみると、決して成功しているとは言えないのでした・・・。