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中途半端が生む悲劇

私の職業。

ストレスが多いため、メンタルを殺られる人も少なくありません。

隣の席の先輩。

しょっちゅう胃腸の不調を訴え、病院へ駆け込みます。

人手不足の職場で、締め切りに追われながら働いているため、常に緊張状態。

彼女は、職種経験の浅い新人の教育も担当しており、少々イライラ気味。

ボスに、直談判。

「もう、職種未経験者を採用するのは、止めて下さい!」

我々は、一応、専門職。

職種未経験者を育てるのには、それなりの時間を要します。

ボスは最初、恵まれない環境下で働いていた若者を積極的に採用し、1人前に育て上げようとしていたのですが…。

よくよく考えると、彼らを育てる人手が居なかったのでした。

古参の従業員達から、「職種経験者をよこせー」と騒がれ、若者救済活動は中止に追い込まれるハメに…。

ボスは自分で実務を行わないため、従業員達の気持ちをイマイチ理解できていないフシがあります。

若者を育てたいのなら、専任の教育係が最低1人は必要です。

仕事の片手間に1人前の専門職を育てるのは、困難。

そう言えば、私もまともに仕事を教わったことはありませんでした。

中途半端に仕事を教わった若者の中は、重大な失敗をして、お客さんに激しく叱責され、社会生活が送れなくなる人も居たりします。

まさに、私の前任者が、このパターン。

もう、家から一歩も出られなくなってしまっているそうです…。

余計、人手不足に拍車がかかるのでした。

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