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サービス精神は不要でした・・・

私が行っている仕事の一つに、ある特定の分野について、社内の人の相談に乗るというものがあります。

ある常連の相談者。かなり、心配性です。

どう考えても、メールで済む事なのですが、直接私に会いに来たりします。

この会社で、私に直接会いに来る相談者は、珍しい方です。

とても暗い顔をして、深刻そうにお話をします。

周りの雰囲気がどんよりしてしまうぐらい、凄いオーラがあります(笑)。

「俺たちは、皆暗い顔をして、死んだようにして働いているんだ!」などと言い出す始末・・・。

確かに、私が今いるフロアの人達もそんな感じで働いています。

(一体、どうなってるねん、この会社?)

相談内容は、ちっとも深刻ではないハズなのですが・・・。

最近は、在宅勤務になることもあるため、直接会うことはなくなりましたが、今度は、電話で約1時間コースのお話が始まってしまいます。

「あ~、今日は、これこれこんなことがあって・・・、あ~・・・」

「俺は、大変なんだ!」

一体、何の相談なのか、分からくなってしまうのでした(笑)。

きっと、誰も話を聞いてくれないのだろうと、同情する私。

ある日、いつものように彼の電話を社内で受けていて、電話を切った途端、通りすがりの社員の方が私に言いました。

「あなた!優しくしているから、相手が付け上がるのよ!」

「舐められてるから、そんな長電話に付き合わされてるの!」

この会社では、最低限の仕事のみをすることが良しとされているのでした。

仕事に付加価値を付けたところで、評価はされません。

(確かに、こんな社風では、気持ちも下がるわね・・・。)

働く人の不安を取り除いてあげるのも、仕事の一環だと思うのですが・・・。

この会社に来てからすぐに書いた私の退職願い。

まだ提出できずにいることが残念です(笑)。


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