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時には、生意気に(笑)

今日は、気分転換のため、百貨店へ。

店内をフラフラと歩いていたら、販売員のお姉さんに呼び止められ、目の覚める様な黄色のワンピースを勧められました。

(やっぱりか…)

どういう訳か、私は恐ろしく原色が似合うのです(笑)。

本当は、パステルの女を夢見ているのですが…。

「お客さんは、この色を着こなせると思って!」

「滅多に売れないんですよね、この色…」

(そうだと思うよ…)

ちなみに、私の母は、神戸生まれの神戸育ち。

そんな母に育てられ、関西地方での暮らしが長かった私は、色彩感覚が関東の人のそれとは異なります。

関東にやって来ると、皆が地味な色の服ばかり着ていました。

大学の同級生が、吐いて捨てる様にして、私に言いました。

「似合うから、まだ許せるけど…」

この話を母にしてみたところ、激怒。

「アンタが服を着るのに、誰かの許可が要るんか?」

「人生は、1度しかないんやで!」

「自分の着たい服を着んかっ!」

「ほんでな、人間は、目立つ様でないとアカン!」

大変気性が激しい母。

自分らしさを貫くその強さに圧倒されることもしばしば。

黄色のワンピースを勧めるお姉さんに、「私は、目立たない様にしたいんです!」と言ってみたところ…。

「お客さんは、その様に振る舞ったとしても、何か出ているから、ムリですね!」などという答えが帰ってきました。

(「何か」って、何なんだ?)

そうなのだ、自ら望みもしないのに、どうやら私は目立つ星の下に生まれてしまったのでした…。

(あ~、残念だ!)

この特性は、日本社会で生きて行く上では、不利に働くことが多いのでした。

母も大変目立つ人です。

私とは違って、その美しさ故なのですが、多くの人達に負の感情をぶつけられても、「目立って何が悪いんじゃい!」「美しくて、何が悪いんかっ!」的な感じで、怪しい輝きを放ち続けています。

我が母ながら、恐すぎます…。

それにしても、私が出している「何か」の正体は、未だ謎(笑)。

この謎が解けた時、心の平穏が手に入るのかは不明。

運命を受け入れてみるのもひとつの手。

結局、黄色のワンピースを試着した私は、それを購入。

「似合って、何が悪いんじゃい!」

母的気分でお店を後にするのでした(笑)。

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