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ある教授の嫁取り物語

大学に入ると、一般教養の選択科目に悩むものです。

友人から、ある教授の授業が大変人気だと聞きつけて、早速履修することにしました。

講義の初日、教室に入って驚きました。凄い人です。もう少し遅れると危うく90分も立ち見で授業を受ける羽目になるところでした。

何故か授業の開始早々、彼の嫁取りの軌跡が語られ始めました。

「私、沢山の女性に振られましてですね・・・、ほら、この顔でしょう?」

いきなり、笑いを取りにかかる教授でした(笑)。

「初めて、女性にアタックする訳ですよ。やっぱり、振られてしまいましてね・・・。ショックで、しばらく落ち込むんですよ。」

「それから2回連続で振られましてね・・・、いや~、参りました。」

ここまでは、良くある話です。

「でも、そのうちもう何とも思わなくなるの!ショックは3回までネ。」

「後は、振られるたびに、ハイ、次、ハイ、次となる訳でして・・・」

なんともタフな精神の持ち主です(笑)。

生徒たちが彼の話に聞き入ります。

「みんなも、この精神で行きましょうネ。ショックは3回も経験すれば慣れますからね!どんどんアタック、振られても、ハイ次!」

なんだか、変な授業です(笑)。

「100回以上、振られましたよ。でも、最後にいい女性に巡り会いましてね。今の女房ですよ。いや~、良かった、良かった。」

教室の生徒たちも、何故かホッとするのでした。

聞けば、大学院時代彼は奥様の教え子だったそうです。

ある日、彼の大好きな本を奥様にプレゼント。大変硬い内容の本です。

そこから、無事交際がスタート。結婚に至るのでした。

この話には、更に続きがあるのですが、次回の記事でお話しすることといたします。

それにしても、肝心な授業(本題)は・・・? まっ、いいか(笑)。



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