見出し画像

やがて訪れるかも知れない恐怖

以前、私が働いていた1年以内離職率100%の職場。

当時担当していた仕事は、関係機関に提出する書類を郵送することが出来ず、直接持ち込まなければなりませんでした。

しかも、無資格者が持参してはならず、ある肩書が書かれた名刺の提示が求められていました。

この職場のボス。超ドケチでした・・・。

本来、有資格者であっても、ある会に所属していなければ、名刺にその肩書を書くことは禁じられています。

従業員の会費を払うのが勿体ないからと、私は会に所属させてもらえていませんでした。

偽の名刺を持たされて、関係機関に赴く私。

この関係機関の馴染みのおじさま。ある程度、良い関係を築けていました。

たまには、雑談をし、愚痴を聞いてもらうことも・・・(笑)。

「あんた、まだ、こんな所でこき使われているの?」と彼。

「あと、20日程で退職します!」

「今後は、ボスが直接書類を持参することになるかも知れませんね!」

私がそう言った途端、彼の顔色が変わりました。

「え~?嫌だな~!」

担当者がコロコロ変わることに不審を抱いていた彼に、その事情をお話ししたことがありました。

「ボスが狂っているので、皆、すぐ辞めるんです!」

どうやら、彼は私の言葉を覚えていたようです(笑)。

恐怖で顔が引きつる彼。

彼には申し訳ないのですが、私の心は晴れ晴れとしていたのでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?