今日もありがとう、自律神経

結構前から月一くらいのペースで通院している。
 
「自律神経失調症」みなさんも耳にしたことはあると思う。
実はこれ、厳密には病気ではなく、心身の状態を表す言葉として使われる慣用表現である。
 
そもそも自律神経というのは、循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整するために自分の意思とは無関係に24時間働き続けている神経のことで、体内を常にベストな状態に保ってくれる。
自律神経失調症はその名の通り、過度のストレスや不規則な生活習慣などにより、自律神経のバランスが乱れ、心身に様々な不調をきたすもの。頭痛やめまい、耳鳴り、不眠、筋肉や関節の痛みなど人よって症状は様々だ。
なりやすい人の特徴として、真面目な人、責任感が強い人、心配性な人、内向的な人などが挙げられる。
「あれ、じゃあこいつ当てはまらないじゃん」と思ったあなた、意外とそんな一面もあるのよ。

経緯

ある時期から頭痛が、ひどいときにはめまいを伴って起きるようになった。そのうち寝つきも悪くなり、せっかく眠れても途中で目が覚めてしまったりもした。
最初は風邪とか、疲れが溜まっているのかなくらいに思っていたが、すぐに症状が悪化してこれはまずいと思い頭痛外来や検査できる病院に行ってみた。しかし異常は見つからず。
 
その後、知人に自分と症状が似ているからと紹介してもらった病院で診察を受けた。そこで自律神経症状が認められること、そして検査で身体に疾患が認められないことなどから、このような診断に至った。
ややこいのが、検査して数値などから診断できるものではないところ。
例えば採血をして「○○の数値が高いので××です」「お薬のおかげで○○の数値が下がりましたね」みたいなことができないのがさらに不安になる。
だからこそ診断するうえで、まずは身体的な検査で病気の可能性を除外することが大切なので、自分で決めつけて受診するのではなく、まずは検査してみるのがいいと思う。

原因

思い当たるものは2つ。
 
ひとつはプロジェクト移動による働く環境の変化。新しい場所で、知らない人たちとの仕事。入社してからプロジェクトの移動は何度もあったが、そこには必ず知っている人がいて安心感があったのだが、今回は知っている人がまったくいない状況、しかも私以外はもう長いこと一緒に仕事していてチームとして出来上がっている。正直に言ってしまうと、あまり受け入れてもらえる雰囲気ではなかった。さらには私ひとりだけ他の人とは違う新しい仕事を任され、お客様に付きっきり。これが結構しんどかった。
 
ふたつめは不規則な勤務(夜勤)が重なったこと。仕事柄、時期によって夜勤が発生する(お客様がシステムを使用しない時間帯にリリースする必要があるため)ことがあるのだが、夜勤/夜勤/日勤/夜勤/日勤などたまたまそれが何度も重なってしまうことが続いて、生活習慣がおかしくなってしまったのだと思う。(労働基準法には違反しないような勤怠になっていた)(だから安心というわけではないが)

良くなるためにやっていること

薬はあくまで対症療法。悪循環になってしまうのが一番良くないので、まず原因を取り除く。
 
仕事の体制を見直してもらった。不規則な勤務や高負荷業務をなるべくないように調整してもらった。はっきり言ってこれ以上続けるのは無理だったので。
 
あとは生活の中で自律神経に優しくしていく。
実践出来ていないこともあるのだが・・・

  • 十分な睡眠をとる

  • 適度な運動をする

  • 仕事のオン/オフの切り替えをしっかりする

  • 趣味(好きなこと)を大切にする

  • ゆっくりお風呂につかる

  • 意識的に深呼吸をする

  • 寝る前にスマホを見ない

  • 定期的に甥を摂取(?)する

現在

私の場合、一時期は非常につらい状況にあったが、今ではほとんど症状も出なくなっている。通院と薬は続けているが、量も回数も順調に減っている。
場合によっては割と長く付き合っていかなければならないものだが、一生というわけではもちろんなく、環境を改善して、症状が出なくなって、薬をやめて。段階的に必ず良くなっていくものだ。
悪化して生活習慣病が発症してしまうことや、更なる精神疾患につながってしまうこともあるのだそう。私の場合は早めに対処できたこと、環境を改善できたことが大きかったのだと思う。
 
明日は我が身とまでは言いませんが、みなさんも健康第一で。
自分のちょっとした不調に敏感でいてあげてください。