見出し画像

バイタル自動測定器の導入

業務効率化と感染症予防が目的

ハーモニーライフ飯能(サービス付き高齢者向け住宅:特定施設)において、リストバンド型のバイタルチェック機器を約3ヶ月間試験運用しました。
試験運用の大きな目的は以下の2つです。
・業務効率化により個別ケアの提供時間を増やすこと
・新型コロナウイルスを含む感染症予防対策に有効であること

まずは、8名のご入居者様にご協力をいただきました。

体温・血圧・脈拍・SPO2を一元管理

試験運用に採用した機器は、バイタルDX社が開発した「VDXヘルスケア」

画像1


ご入居者様は、軽量なスマートウォッチを装着するだけです。
10分間隔で「体温・血圧・脈拍・SPO2」を自動で計測・収集してくれます。
収集されたデータは個人やフロアごとに分類され、パソコンやスマートフォンに一覧表示される仕組みになっています。
防水なので入浴時でも測定でき、外した時間の把握もできます。

作業時間が減少

ご入居者様全員のバイタル測定には、3名のスタッフが30〜40分の時間をかけて行っています。限られた時間で速やかに行う必要があるため、ゆっくりと会話ができるほどの余裕はなく「作業」になりがちです。
お部屋に訪問してもトイレなどで不在だったり、測定後の転記作業など、時間に追われることは多々あります。
その点、VDXヘルスケアを装着した8名のご入居者様については測定や転記作業がなくなった分、会話を交わす時間が増えました。
時間に余裕ができ、少しでも個別ケアが増えることはご入居者様はもちろん、スタッフにとっても嬉しいことで好評でした。

新型コロナウイルス感染予防にも有効

クラスターが発生すれば大変なことになります。
VDXヘルスケアの装着で「SPO2」を含むバイタルチェックがリアルタイムで確認できることから、感染初期の早い段階でリスクを把握できると期待されています。
ご入居者様だけでなく、スタッフやご家族にも利用(装着)してもらうことができれば就労や面会の可否の判断ができ、さらに感染リスクを軽減できる可能性もあります。

主治医との情報共有も

主治医と情報共有することで、急変時の対応だけでなく、看取りケアを望まれる方への対策にもつながります。

認知症の方や腕時計を不快に感じる方に対する課題はありますが、今回ご協力いただいた8名のご入居者様には嫌悪感を感じることなくご利用いただけました。
今後ご利用者数を増やし、更なる業務改善による質の高い個別ケアを実現したいと考えております。

◉「週刊 高齢者住宅新聞」にも掲載されました。

画像2







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?