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九州大学マス・フォア・インダストリ研究所と武蔵野大学数理工学センターの共催で2023年度九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 共同利用一般研究集会(Ⅱ)「機械学習と数理モデルの融合と理論の深化」を開催しました.

 こんにちは,武蔵野大学工学部数理工学科教員の佐々木です.2023年9月6日から8日に九州大学伊都キャンパスで開催された研究集会「機械学習と数理モデルの融合と理論の深化」について紹介します.
 本研究集会は九州大学マス・フォア・インダストリ研究所と武蔵野大学数理工学センターの共催で開催されました.この研究集会は,「機械学習と数理モデルの融合」に焦点を当て,理論と実装の両面から議論をし,新しい課題の認識と分野を横断した研究協力体制の構築を目的としたものです.近年,病気の診断や発症の予測,自然災害の予測や被害状況の把握,ECサイトにおける推薦システムの最適化,交通流の渋滞解消など,多岐にわたる分野で機械学習が活用されています.一方,このような社会問題の解決には,従来,微分方程式や離散力学系などで数理モデルを構築し,数学的な解析及び数値的なシミュレーションを行うことが有効に用いられてきました.本研究集会では,機械学習と数理モデルの専門家が一堂に会して互いに補完しうる点等を議論し社会課題を解決する新たな融合モデル構築の可能性の探索を目指しました.
 本研究集会は,上坂正晃(DataLabs株式会社)氏を招待講演者としてお迎えしました.また,講演者を含む53名の方に参加登録をして頂きました.AIを活用する企業とトポロジー,ネットワーク理論,数値解析など多岐の分野にわたる研究者や大学院生が集まり議論することで,機械学習技術の様々な分野への応用と実装,共同研究体制の構築に対して大きな可能性が生まれたと考えています.また,関数解析など,数学理論に精通する研究者も参加し,機械学習の基礎理論の整備につながる有意義な議論を行うこともできました.さらに,武蔵野大学 数理工学科及び大学院 数理工学専攻の学生11名が研究発表を行い,様々な分野の研究者と交流しました.この研究集会に参加したことにより,今後,一層充実した研究活動ができると期待しています.

全体写真
ポスター発表の様子

引用:機械学習と数理モデルの融合と理論の深化


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