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本と衣と空間と Vol.1

先日、noteや各SNSで「甲佐町に古本・古着屋をひらきます」と告知したところ、みなさまから大変あたたかいご反応を賜りました。心より感謝申し上げます。ありがとうございます。

開業を決めてからというもの、まちを歩いて立ち寄った先々で、空間づくりや働き方のヒントをいただくようになりました。

そこで、XやInstagramの投稿を再構成しつつ、僭越ながら紹介も兼ねて、noteにまとめることにしました。「本と衣と空間と」第1回目のはじまりです。


神奈川県

無人古着・古本ステルナ日吉(日吉駅)

アーチ型の入口が雰囲気を引き立てる

こちらは、私が足繁く通っている、無人古着・古本「ステルナ日吉」さん。1着300円から1,500円で、よそゆき服も通勤服も普段着も揃います。服に興味はありながらもお金がなくて、ちぐはぐな格好ばかりしていた学部生の頃に、このお店があったなら!

「誰がどう着こなすの?」と想像が膨らむアイテムも
レディースとメンズの比率はだいたい1:1

US、ユーロ、ミリタリーといったアイテムは、入荷のたびに争奪戦になるほどの人気ですが、もっとも目を引くのは日本製ビンテージ。なにより生地が上質で、ユニークなデザインにも心を奪われます。

奥には試着室も

気になる商品に出会ったとき、気兼ねなく試着できるのも無人店舗のいいところ。商品の入れ替わりも頻繁なので、いつ訪れても飽きません。誰とも被らない一点ものとの出会いは、まさに一期一会です。

本の背表紙を眺めるだけでも楽しい

本棚には「えっ、どうしてここに?」と思わず尋ねたくなるような本が並んでいることも。こちらの建物はもともとナイトパブだったそうで、ちょっぴり怪しげな雰囲気が宝探しの高揚感を掻き立てます。

ナイトパブ時代の看板はそのまま

週末は24時間空いているため、夜中にふらっと訪れる方も少なくないのだとか。年齢も、ジェンダーも、言語も、ファッションの系統も、さまざまなお客さんに愛されるお店です。

無人古着・古本ステルナ日吉
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本屋・生活綴方(妙蓮寺駅)

石堂書店の児童書専門館をリノベーションした店舗

夕焼けの美しい時間に、本屋・生活綴方さんを訪れました。私はかつて妙蓮寺駅近くに住んだことがあり、場所の決め手のひとつは綴方さんと、お向かいの石堂書店さんの存在でした。

お向かいは「まちの本屋」石堂書店さん

かならず綴方さんで買うと決めていた、本の雑誌編集部編『本屋、ひらく』を、もっともよいタイミングで迎えることができました。

店内では定期的な展示会もひらかれる
本屋のあるまちは私の憧れでした

本屋・生活綴方
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はるや(白楽駅)

「はるや」の文字がお出迎え

こちらは、白楽駅近くのブックカフェ「はるや」さん。私がXで古本・古着屋をひらくと投稿したところ、真っ先にコメントをくださり、その日の夜にお店へと伺いました。平日(水・木・金)は22時まで営業しており、学校や仕事帰りにもふらっと立ち寄れる、あたたかなお店です。

外の階段から2階に上って青いドアを開けると、本を並べたテーブルと壁際に沿った本棚が目に入ります。本棚には新刊本がテーマ別にまとめられており、棚の仕切りごとに手書きのポップが貼られています。店内ではラジオの音が、おだやかな時間とともに流れていました。

自由に読める古本のほか、物々交換のコーナーも。次回の来店時には、私も一冊持っていく予定です。貸し本棚も充実しており、こちらでしか出会うことのできない本も並びます。

壁一面の本棚がありながら、店内には大きな窓があり、さわやかな開放感がありました。今回は夜に訪れましたが、窓から青空が広がるという、昼間の空間もきっと素敵!

カフェメニューのほか、お酒も

土日のランチや、こだわりのコーヒーや台湾茶も気になります。ああ、そうだ、プリンも絶品なんですって。次回はお料理やドリンクもいただきつつ、じっくり本を読みに伺います。

はるや
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東京都

古着屋ジャンボデンキ(久我山駅)

電器店のおもかげをそのままいかした店舗

「ステルナ日吉」店主さんに教えていただいた、古着屋ジャンボデンキさんを訪ねました。かつて老舗の電器店だったという趣ある空間には、心地よいハワイアンが流れていました。

値段は300円から3,000円までの6段階

無人の店舗ですが、ChatGPTと声認識AIを搭載した「ジャンボくん」が接客を担当! 昭和の香りが漂うレトロな空間で、突如として最先端の技術が出迎えてくれます。ジャンボくんの隣には、お客さんが自由に書き込めるメモ帳もあり、デジタルとアナログがうまい具合に両立していました。

接客を担当するジャンボくん
キッズの取り扱いがあるのもうれしい

20代のお客さんが多いのかと思いきや、ご年配の女性が連れ立って入店していたのも印象的。メンズやレディースが中心ですが、キッズアイテムも揃っており、ファミリー層のお客さんも多いことがうかがえます。

店内奥にある、古本と300円均一の衣類のコーナー

古着のほかに、小物や古本、レコード、布といったユニークな商品がきれいに並べられていました。きちんと整頓されているのに、どことなく雑多な品揃えが、私の胸をますます高鳴らせました。

古着屋ジャンボデンキ
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