若手大学教員の仕事 Part 2
最近はやるべきことが多く,noteの更新頻度も下がってきた。
以前,「若手大学教員の仕事」という記事を書いた。
あれから1年以上経った今のタイミングで内容をアップデートし,自分の仕事内容を整理してみたいと思う。
↓の記事も併せて読んでほしい。
1. 授業
今年度は,担当する授業数が大幅に増えた。
授業数は,総授業数とそれを担当できる教員数の関係で決まる。
毎年,定年退職や異動する教員がいるが,基本的には出ていった数だけ補充される。
しかし,新任教員が着任するまでにはタイムラグがあるし,新任が前任の担当していた科目をそのまま担当できるとも限らない(専門が異なる場合がある)。
また,授業自体も定期的に見直しがあり,社会情勢に合わせて科目が変更されることもある(最近だとデータサイエンスとか)。
以上のことから,自分の場合,今年度は担当する科目が4つ増えた(新規担当5-科目消滅1)。
これはかなり極端な例で,大学院科目の見直しや定年退職が重なったことにより生じたことではある。
オムニバス系の授業もいくつかあり,授業の全てを自分だけで担当するわけではないが,新しく授業資料を作るには相当なエネルギーと時間が必要になる。
今の仕事の中で大きな重荷になってはいるが,一度作ってしまえば来年度からは楽になるので頑張りどころだと思っている。
2. 研究指導
研究指導については仕事内容自体は変わらないが,これも担当する学生数によって負担が上下する。
先述の通り教員数が減ると,教員一人当たりの担当学生数が増える。
加えて,研究室に残る大学院生の数は毎年上下するので,大学院生が多い年にはそれだけ負担が増加する。
今年は,学生数が1.5倍ぐらいになっているため,指導する時間もほぼ1.5倍になっている。研究が進むと思って頑張るしかない。
3. 学内業務
単純に役職が上がったり,同じ大学にいる期間が長くなってくると,学内業務に充てられることも増えてくる。
特に,入試関係の仕事は負担が大きい。
試験監督や面接官の仕事は土日にあることが多いし,何より入試問題の作成にはかなりの労力が割かれている。
他にもコロナ禍が終息したこともあり,オープンキャンパスなど対外的な業務も復活してきている。
これらも教員数によって割り降られる仕事数は増減するが,今年度は特に割り当てが増えている。。
4. 学外業務
学会活動は,教員個人のアクティビティに依存するところではあるが,地域や年齢で決まる充て職みたいなものもある。
今年度はある委員の仕事が2つ終了したが,まあまあ重たい委員を新しく1つ担当することになった。
他には,学外の企業との共同研究が動き始めていて,重たい感じになり始めている。
5. 研究
基本的に論文執筆に対する〆切はないが,学会発表や国際会議用の論文には決められた期日がある。
他にも外部資金の報告書などにも〆切があり,これらが多く重なってしまったことで今は大変な状況になっている。
なかなか一つのことに長く時間を掛けられないので,全体を粗く進めて,徐々に詳細を詰めていく方法で進めている。
おわりに
今回,若手大学教員の仕事Part 2としてまとめてみたが,基本的には教員数が減ったことで仕事量が増えている現状が確認できた。
勤続年数が増えると業務は増える一方で,減ることはなさそうだ。
単純に仕事量が増えるだけなら勤務時間を延ばせば良いだけだが,仕事量が増えることで,それぞれのクオリティが下がってしまうことが心配になっている。
なかなか気持ちだけですべての仕事のクオリティを保つことは難しく,どう取り組んでいくべきか,悩みは尽きない。
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