スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームの日本公開が遅れるなら、海外に観にいけばいいじゃないか!(そしてオミクロン株により挫折)

※この記事には映画本編の内容に関するネタバレは含みません。

経緯

NWH公開日問題

「アベンジャーズ/エンドゲーム」に並ぶとも噂される「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」(以降、NWHと略)。ストーリーはもちろんのこと、一体どのキャラクター、どの俳優が出演するのか。何をとってもネタバレ厳禁な映画です。なぜネタバレをそこまで嫌がるか、なぜ日本だけ公開日が遅れたのかや、日本のソニー・ピクチャーズの姿勢への不満などもあるのですが、そこは極力控えて書きたいと思います。

まず、私がNWH公開日に不穏な空気を感じ始めたのは9月頭です。同じくソニー・ピクチャーズで、同じスパイダーマン・シリーズのキャラクターを主人公とする「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」の全米公開日が2週間繰上げられ、10月1日に決定と報道されました。

そして9月中旬に日本での公開日が12月3日と発表されました。

日本だけ2ヶ月遅れです。(これも相当辛いのですが、趣旨が外れるので割愛します)
一方、NWHが全米公開は昨年7月の時点で2021年12月17日と発表されていました。

果たして同じソニー・ピクチャーズの映画、しかも同じスパイダーマン系の映画を12月に間を空けずに公開することがあり得るのでしょうか?特にIMAXシアターの枠を食い合うのは得策では無い気がします。この頃、一部でNWHのムビチケの発売日が年末なので、日本公開日は早くて年明けではないかという憶測も流れ始めます。

私はこの9月中旬あたりから、NWH公開日は大幅に遅れるだろうと腹を括っていました。そして

「日本で公開されないなら海外に行けばいいじゃない」

私の中の悪魔が囁きました。

どこへ行けばNWHを観れるだろうか?

まず、私自身の状況を整理します。私は現在リモートワークで、出社は週1回程度です。その週1回も調整すれば2週間程度はスキップできます。どうしても出社が必須な業務も時折発生しますが、年末であればそれも発生しないはずです。裁量労働ですので、勤務時間の調整もつきやすいです。9月時点では、日本人の帰国後の隔離は特定の国以外は「自宅で10日間」で済みそうなこともあり、実現度の高いことが分かってきました。

最初に思いついた行き先はハワイです。ワクチン接種済みなら緩和措置があるらしい。しかし、問題は飛行時間でした。往路は6時間半〜7時間強、復路が7時間半から8時間強ということで、移動時間で旅程がかなり潰れてしまいます。全米公開日12月17日(金)をターゲットにした場合、ざっくりとした感覚で前日も休まざるを得なくなりそうです。

そして閃いたのがグアム。グアムならアメリカの準州ですし、飛行時間は4時間かかりません。日本との時差もたった1時間です。しかも、ワクチン接種証明書と入国3日以内のPCR陰性証明書+諸々の書類があればグアム国内では隔離措置が免除されるではないですか(当時)。

さらに調べたところ、正直言って最新設備とは言い難いものの、映画館が2件あります。この際、設備云々よりも早く、ネタバレを踏む前に観ることが大事です。準州だと公開日が異なることもあるのでは無いかという心配もありましたが、どうやら大きく変わらないことも分かりました。(むしろグアムでは1日早い12月16日には上映が始まることが後に判明)。

そしてやはり日本公開は遅れた

予想通り、11月4日にNWHの日本公開が、世界から3週間遅れて1月7日公開と発表されました。

この発表の時、最初にこの動画が公開されたのですが・・・、ほんとヒドいですよね。コアなスパイダーマン、マーベルファンがネタバレにヤキモキしている中で茶化す様な動画作って、何がしたいんだろう・・・。尾上さんに罪はないですが、スタッフさんはこれを面白いと思ってるんでしょうか。

さて、そんな愚痴は置いておいて、本格的にグアムでNWHを観よう計画が開始しました。

計画

当初のスケジュールと予算は下記のような計画でした。上司にも正直にNWHのためにグアムに行きたい旨を伝えた上で、計画を立ています。

また、予算面では食事や観光を含まずに約16万円なので、全体で20万程度と見込んでいました。本当は航空会社のマイルを使いたかったのですが、NWHの公開日がいつになるのか様子を伺っているうちに特典航空券の枠が無くなってしまったのは迂闊でした。

スケジュール

  • 12/14(火)午前 出国のための3日以内のPCR検査(当日夜or翌日受取)

  • 12/16(木)日中 成田空港付近でリモートワーク

  • 12/16(木)17:30 成田空港 出発

  • 12/16(木)22:20 グアム国際空港 到着

  • 12/17(金)午前 帰国のための3日以内のPCR検査

  • 12/17(金)午後 NWHを観る×2回

  • 12/18(土)   観光(「ゴーストバスターズ/アフターライフ」を観る!)

  • 12/19(日)13:05 グアム国際空港 出発

  • 12/19(日)16:05 成田空港 到着(入国審査2時間を想定)

  • 12/19(日)18:00 レンタカーにて自宅に向け出発〜帰宅

  • 12/20(月)〜29(水) 自宅隔離しつつリモートワーク

  • 12/29(水)   隔離期間を10日に短縮するためのPCR検査

予算

  • 往復航空券          82,150 円

  • ホテル(4泊)        46,827 円

  • レンタカー(乗捨3時間)      7,300 円

  • 出国PCR用検査       16,600 円

  • 帰国PCR用検査                 0 円(グアム政府のキャンペーン)

  • ESTA              1,680 円

  • 映画代               2,400 円(円換算で2回分の概算)

オミクロン株がやってきた

11月中に徐々に動き、11月27日(土)頃までにはほとんどの準備を整えていました。時をほぼ同じくして、11月26日(金)にはWHOが新たな変異株をオミクロン株と名付けたという報道。11月29日(月)には日本政府から外国人の新規入国停止と共に、日本人の帰国の行動制限を厳しくする旨が発表されました。この29日の時点でほぼ赤信号に近いと思いながらも僅かに希望を持っていました。しかし、そこから数日の情報収集の結果、残念ながら渡航は中止となりました。判断基準としては以下の通り

  1. 第一にオミクロン株の詳細が分かっていない現時点で、社会全体に迷惑をかけてしまう危険をおかしてまで、観光目的の海外渡航をすべきではない。

  2. グアムでオミクロン株が発見された場合、自宅隔離ではなく、国の用意した宿泊施設に隔離となる。リモートワーク環境はかなり整えている自信はあるものの、自宅よりも不便なことは間違いなく、多少なりとも業務に支障をきたす可能性があることは避けなければいけない。

  3. 日本人の帰国者の隔離期間を10日間に短縮する措置が停止されて、一律14日間となった。これにより年末年始も隔離期間となってしまう。私は一人暮らしですが、コロナ禍の諸々を考えると年末年始に帰省しないのはあまり良い選択とは思えませんでした。

アメリカン航空の寛大な措置で航空券も無料キャンセルが出来ました。ありがとうございます。

救いの手

渡航中止を決めたところから選択肢に挙がってきたのが12月21日(火)に全国のTOHOシネマズで開催される試写会です。全国60劇場での試写会というのは珍しいので、日本だけ公開が遅れたことに対してのソニー・ピクチャーズさんのせめてもの罪滅ぼしなのかな・・・と勝手に想像しています。

そして・・・この試写会が無事当たりました!何年もTOHOシネマズのシネマイレージ会員で良かった!
今はSNS断ちをして、試写会に備えています。noteもこの記事を書き終えたら、21日まで開かないようにしたいと思います。

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