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教員の個人情報の取り扱いの「雑さ」

こんばんは、ももんがです。

またここのところ、教育関係者の個人情報の取り扱いについてのニュースが出ていますね。USBメモリをなくして、その情報がプリントされて匿名で送られてくるや、体育館に重要な情報が掲載されているものを忘れ、生徒に見られあげくに共有されているなどなど。

本当にため息がでます。

これについて、某県公立高校の教員で個人情報やPC、ネットワーク管理をしていたわたしが思うことがあります。それは教員のICT機器の技術うんぬんではなく、教員が「取り扱っているもの」についてきちんと意識ができていない、または学校のなかと世間との意識が大きく乖離しているのであろうということです。

学校で取り扱っている情報で特に気をつけなければいけないのは、もちろん「児童生徒の情報(データ)」です。名前から始まって、住所・電話番号・アレルギーなどの健康関係の情報、成績、教員同士で共有されている性格の特徴などです。そして「取り扱っているもの」のなかには「児童生徒」自身が入ります。
そして教員にとって一番大事なものはなにか?
それは「児童生徒」自身なのだと思います。
だからこそ、「児童生徒」に関わるすべてに対して、教員は注意深くなければ行けないのです。

こういう意識がないから、児童生徒の情報が書かれた書類や児童生徒のデータの入った外部補助記録装置をなくしたりするのです。
そして教育委員会や文部科学省が、このような事件事故が発生しても、本格的に調査対応、事後対応作を取らないから、事故事件が亡くならないのです。これは児童生徒に対するわいせつ事件もそうです。

もし本格的にICT機器を取り入れるのであれば、「指紋認証」「顔認証」などの生体認証でのログインを基本とするや、「パスワード」については基本的には教育委員会の情報担当だけが管理し、パスワードでのログインは緊急時のみにし、その緊急時が発生したら一回ログインしたら情報担当がパスワードを再度別のものに設定するなどにしないとだめでしょう。これが実際に実現可能かはわかりませんが、少なくても今の教員の個人情報に関する意識ではこのようにしなければ行けないでしょう。
また単純な名前だけの名簿以外はすべて印刷できないなどの対応も必要かもしれませんね。
もちろんこんなことをすれば、教員の仕事ができないという意見があるのは承知ですが、このまま個人情報が漏れるような扱いしかできなく、その反省もできない学校現場ではこういう厳しい対応も必要かもしれません。

個人的には、学校でPCから印刷をしておいてプリンタに出しっぱなしということも多いので、プリンタにジョブを送ってプリンタでICカードを認証させないと印刷できないなども必要かもしれません。

そもそも、学校現場でICTや個人情報の取り扱いについて相談できる人がいないことが大きな問題かもしれません。サポート詐欺にあっている職員がいるようですが、こういうときこそ気軽に相談できる技術者が必要なのでしょう。

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