教師としてピットイン。

こんにちは、ももんがです。

さて、わたしは某県で平成14年度に高等学校教諭(工業(情報技術))で採用されました。採用初年度に高校2年の二人担任の一人として担任業務から始まりました。翌年度、自分の希望としては初年度に受け持ったクラスを持ち上がりで3年生の担任をしたかったのですが、外部要因で1年生の担任にさせられ、そして「うつ」を発症しました。

わたしの場合、別の記事でもあげたと思いますが、初年度のHRクラスの生徒たちがとても素晴らしく、正直この生徒たちのおかげで、教師としての人生が始まりました。その2年目、実はこの時に学年団の先生をはじめとして、自分のやりたいことができなくなっていました。そんな生活の中でどんどんと、自分が追い込まれていき、結果「うつ」を発症してしまいました。

発症した後、2ヶ月ほど夏休みの期間を使って特別休暇をとり、その年度はなんとか出勤をしましたが、結局そこで、症状は悪化し、ドクターからも休養をしっかりとるようにアドバイスされ、採用3年目に4月から9月末まで特別休暇を取得することになりました。2学期制の学校なので、10月復帰があまり目立ちませんでした。

復帰して、学科の科目を選択してくれた生徒がわたしに、「よかった!!先生いるじゃん。やめたって噂があったから困ってたんだよ。よかった」と言ってくれました。

その年度末に別の学校に異動をしました。

その後に工業高校に3年間勤務し、特別支援学校へ、そして別の工業学校へ。

そのなかで、最後の勤務校になる学校には、不満が年々募っていました。開校してまだ現在20年経っていない学校ですが、開校当初とは全く生徒の偏差値も、生徒の様子も、教員の考え方もわたしにとっては悪い方向になっていました。

工業系の学校なのだから、地元に就職する生徒が多くいるべきだと思いますし、もちろん生徒が望むなら大学進学が多くてもいいですが、生徒が行きたいと思う学校をベースに大学を決めるべきだと思うのですが、それが工業科も国公立の大学が最優先で、国公立なら全国どこでも、生徒の希望より、国公立で行けるところみたいな進路指導が行われているように感じていました。

そして何より、高校在学中に学科で取得をしてほしい資格試験に対応する放課後補習をする際に普通科の部活動顧問からクレームが入る、実習のレポートが提出されていないことに対しての補習に対してのクレームが入る、実習を欠席したことの放課後補充をするとクレームが入る。という工業系の学校ではたぶんありえないことが起こるのです。

校長に相談しても、その様子は変わらず、もう何年も経ちました。

そしてこの学校では、生徒への、保護者への態度が悪いのです。具体的にいうと、救いなのない強い言葉を使うのです。怒ることはいいのですが、その怒っている理由をきちんと生徒等に説明できていないのです。

例えば、「提出物を忘れる」ということで怒る時に、「提出物を出していないこと」のみを強い言葉で生徒に怒るのです。本来であれば「なぜ提出物を期日までに出さないといけないのか」「期日までに出さないとどうなるのか」を伝えるのが教員が(せめて工業高校に配属された教員が)するべきだと思うのですが、わたしの最後の勤務校ではそのような指導がなされているのかが疑わしいのです。それを耳にするたびわたしの心は傷つけられていきます。

そして勤務している学校の全部をふっくるめて、「この学校程度なら、仕方がないですよね」という教員の声も聞こえます。

例えば「提出物の期限」だけで言えば、生徒がその期限を忘れないような手立てを教員側が何かしているのか、そして忘れた時のリカバリー方法をきちんと教えているのか、そういう「大人」が「教師」がすべきことをしているのか、そうでなければ生徒に対して「強い言葉」を使うべきではないのだとわたしは思います。

しかし、そういう理想が捨てられないわたしは、他の教員の生徒への言葉かけを耳にしただけで、こころが壊れていきます。そして「うつ」を発症してから、今現在まで「うつ」が治らずにいます。

そして、特別休暇と休職を繰り返した結果、休職期間が3年を迎える日に復職ができないため、「分限処分」になるか「退職」かを選択する必要があり、今回休職3年目を迎える日に「退職」を選択しました。

経験者として、もし「精神疾患」を患った場合、できるだけ早く精神科・心療内科に受診し、ドクターから指示を受け、投薬や休養をしてください。そして休養(特別休暇)をする際には、できればしっかり「こころ」が休まる期間は休んでください。急いで復職はしないでください。急げばわたしのように良くなったり悪化したりを繰り返して、なかなか寛解しなくなります。

そして投薬については、自分の体に合う合わないがあるので、きちんとドクターに相談しましょう。通院するのも辛い日があるかもしれませんが、薬がなくなるようなことはしないでください。

休んだ後に、元気に教員として働けるように、休む時は心配せずに休みましょう。「他の先生に迷惑が・・・」と思うかもしれませんが、寛解すればその後、同じような境遇の先生に出会った時に優しくしてあげればいいと思います。わたしのように退職してしまうとそれもできません。


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