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長年のガマンから心を解き放つとき

私が伝えている「インドの伝統医学・アーユルヴェーダ」の理論を用いて、人間の本質を分析し、今の状況や自分の能力の活かし方を提案する
「おSENTOロックショウ」シーズン2。

毎週水曜日21時から、YouTubeチャンネルとFacebookライブで生配信している。

そして配信後に、noteでその振り返りをテキストでまとめているのがこれ。

今回のゲストは、着物が着れるおしぼり屋・ママこと、橘佐知子さん。

お仕事インタビュー形式だったシーズン1にも登場してもらい、おしぼり屋さんというレアな職業のいろいろを聞かせてもらい、面白かった!

お互い同い年で今、50歳。

さらも今、私と同じく腱鞘炎になっているそうだし、いろいろ体調も気になるし、昨年はコロナで仕事も大変そうだったのでメンタルもどんな感じか気になっていた。

だが、アンケート見させてもらってビックリ。

ママのメンタル不調は、かなり子どもの頃からの癖があると感じられた。

※この記事では、アーユルヴェーダの健康のあり方をベースにお話ししています。そのベースは動画の冒頭で10分程度で説明しているので、アーユルヴェーダをご存じない方は、ぜひ動画の最初を少しだけ見てからお読みください。


不調の始まりは10歳から

アンケートには今までにかかった病気や疾患についても聞くのだが、それによると10歳前後で顔面神経麻痺を体験。

動画で詳しく聞くと、実はこのことは忘れていたが、24歳の時に同じ顔面神経麻痺を経験し、その時に母親とのやり取りを思い出したそうだ。

その後、
30代ではうつ症状、
40代ではメニエール病をも経験。

40代後半で、三度目の顔面神経麻痺が再再発したそうだ。

これらの疾患の多くに、風のエネルギーの悪化がかかわっている。

話を聞くと、幼少期の体験、親との関係性によって風のエネルギーが増悪、10歳にはすでに病として肉体に出てしまった、そんな感じを受けた。


風のエネルギーの特徴

ママの子ども時代、両親はおしぼり屋さんの仕事が忙しく、仕事場に連れていかれて、そのままほっとかれていた思い出しかないとのこと。

親にかまってもらえない、誰にも相手にされない環境におかれた子どもに、潜在的に家庭を自分の居場所と思えない…そういう下地がすりこまれてしまっても仕方がない。

こうした、漫然とした不安、よりどころのなさ、みたいな不安こそが、風のエネルギーと関係がある。

風のエネルギーの特徴は、まさに風のようにいつも「動く」、そして「不規則」「不安定」。

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アーユルヴェーダでは、「同質のものが、それを増加させる」と考える。

例えば、物理的に肉体が「動く」と、風のエネルギーは増える。
出張が多い、過剰な運動など。

そして、心が「動く」ことも同様だ。

ビックリする、感動する、動揺する、不安になるなど。


子ども時代、口に出さないでも親から受けた疎外感、孤独感のようなものが心にやどって言いしれない不安となり、不信感となって膨らんでいったのではないだろうか。

大きくなってからも「しょっちゅう家出していた」とのことなので、家庭が自分の居場所と思えない、ともなったのだろう。

実は、私も同じような思いがあり、早くから家を出たいと思っていた。

ママに話しながら、自分もそうだったのだ、と気づき、自分の孤独感で自分の心に蓋をしてしまったんだなあと、リマインドしてしまった。


頭で理解しても体感がともなわないことは腑に落ちない

実のところ、私もママも今は親に感謝できるようになっている。

私の場合は、30歳を超えたぐらいからは、親も人間で出来ることと出来ないことがあり、ましてや初めての子育てで上手くいかないことがあっても仕方ない、そう理解できた。

さらに、友人の子育てなどをみるにつけ、いかに子どもの育てることが大変かを知り、育ててくれたこと、十分な教育を受けさせてくれたことに、本当に感謝しかない。

そして、今、思えば自分は孤独で愛されていないと感じてきた時期も、決して愛されてないわけではなかった、と言うことも理解できる。

愛情がなかったら、ここまでのことはできない。

ただ残念なことだが、それを頭では分かったとしても、すでに体感として傷ついてしまった心の傷を塗り替えるほどの力にはならないのだ。

寂しさ、苦しさ、そのとき受けた印象は、子どもだったからこそ鮮明に残ってしまっているのである。

そんな仮説を話してみたら、ママもおおむね共感してくれた。


「無意識に人と比べてしまう」悩み

気になっていることに一つに「無意識に人と比べてしまう」と書いていたママ。

この部分は、プライドの高い火の人が、ついつい負けたくなくて他人を意識する、という風にとらえる場合もあるのだが、ママの場合、やはり子どもの頃からの風の影響のような気がする。

どこか所在がない感じ、自分の軸と言うか中心が定まっていない、風のエネルギーが多くて、いつもこれでいいのか、とフワフワしていることへの不安が感じるからだ。

つまり、人生で3度も経験している顔面神経麻痺は、風のエネルギーが増悪し、ピークを越えてしまった時に起きているのではないかと考えられる。

メニエール病と言うのも、めまいや難聴など耳から来る疾患。

耳は風のエネルギーの影響を大きく受ける場所なので、これもまた風の増悪を示していたと思う。


自分の傷をちゃんと見直し自分でいたわる

ママは、昨年、事業でいろんな経験をして、自分なりに「もう何があっても怖くない」ぐらいの腹が決まったという。

これは、このよりどころのない不安を消すのに、大きな一歩だと思う。

むしろ、一見悪いと思われる状況は、行くところまで行って、もう何があっても驚かないぞ、という怖さを手放すための過程とも思える。

この腹が決まると、自分を客観的に見ることも可能になるので、ここから子どもの頃の自分を含めて、親と自分の関係性で自分が欲しかったのに与えられなかったものについて、ちゃんと感じて見直してみてもよいと思う。

小さな子どもだった自分の寂しさや悲しさや不満や不安を、
あの時は我慢してなかったことにしてしまった気持ちを
ちゃんと感じてあげて、そう感じてたんだなあと思ってあげること。

誰も悪くないけれど、抱いてしまった感情は仕方ないから大事にしてあげること。

その上で、でも決して、本当に孤独だったわけじゃないよね、という理解をしていく。

そういうことになったのは、自分のせいでもなく、親のせいでもない。
今は分かっている。

だから、子どもの頃の思い込みを自分なりに解釈して、誤解を解き、認識を少しずつ変えていくことは出来るのではないかと思う。

それが、自分の感情を否定せず、大事にして、いたわる。
自分を愛し、大切にするとは、そう言うことだと思う。

この作業によって、過去は変えられる。

結局、自分の認識次第。

それは、今も未来も同じことだ。


アーユルヴェーダ的風対策

実は、前回のゴキゲンさんも風が増悪しまくっている人だったので、対策については前回のnoteを見てもらうと良い。

自分の意識や思考のクセに気づき、認知を変える。

そして、肉体的にも風のエネルギーを沈静することで、心に増えた風の特徴も沈静されていくはず。

人は、思考だけでは変えにくい点も多いが、肉体にオイルを塗るだけで風が沈静されると、思考も勝手に変わってしまう。

何を感じるかは、いつも自分が決めているからこそ、良いものを選び、美しいものを見て、正しい行動をしよう。

それが、あなた自身を作るのだから。


こんな感じのアーユルヴェーディック・カウンセリングはこちら

それを元にした、パーソナル演出もやってます


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