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いなかで働くと暮らすを体験するプログラムのススメ

意識的にnoteを更新するようになった。
更新することが目的なので、内容はその時々思いついたまま、ジャンルもバラバラなのだが、そうやって書いていると自分が思っているのとは違った記事が良く読まれていたりすることがあって、面白いなあ。やってみないとわからんなあ。と思う。

そして、そんな「意外と読まれた」のが『いつかは海外移住』という記事だったのだが、自分でもどんな内容だったっけ?と忘れるくらいなんとなく書いたものだった。
読み返してみると、後半は、今私が仕事で関わっているいなか暮らし体験のプログラムについて触れていた。
もしかして、このプログラムに興味を持ってくれて、ブックマーク的に「スキ」をくれた人もいるのかも…?という憶測のもと、で、あれば、せっかくなのでこのプログラムについてもう少し私の体験談を混ぜてここに記しておくとする。

いなかパイプが提供するいなかインターンシッププログラム、私の体験談

いなかパイプは高知県四万十町を拠点に、いなかで暮らしてみたいけどいきなり飛び込む自信がない人のために暮らすや働くをお試しできるプログラムを提供しています。
体験できる働き先は、いなかで地域産業を担い、続けていきたいけれども跡継ぎや働き手が見つからない、外部の人をどう受入れ育てたらいいかわからない事業者です。

私たちいなかパイプは、これら「いなかに住みたい人」と「いなかの事業者」をマッチングするパイプ役として「いなか」という地域を次世代に繋いでいくことを目指しています。

そしてこの「いなかに住みたい人」がお試しで暮らすや働くを体験できる1ヶ月間のプログラムが「いなかインターンシップ」です。
※今年度の募集は終了しました。来年度4月からまた新たな日程で開催します。

ちなみに、このインターンシップを経て「やっぱりいなかで暮らしていきたい」と思った人はその先に①いなかパイプのスタッフとして働く(派遣される)②インターンシップで体験した職場に直接雇用されるなどの道があります。
それ以外には、とりあえず1ヶ月でできた繋がりは活かしつつ、移住はしてみるが働き先は改めて自分で探すという人も中にはいたりもします。

働きたいけど、慣れない土地で就職先を決めるのが怖かった。

私の場合は、「いなかパイプで働きたい」が一番先でした。
結婚を機に夫がもともと働いていた四万十の会社の仕事に戻るべく、そこに付いて四万十に移住してきましたが、私は働き先が見つけられず失業給付をもらいながら過ごしていました。
ちなみに、それまでは徳島で暮らしており(これも移住)、四国レベルでのいなかの就職事情は私自身もなんとなく把握していました。
いなかでひとつの就職するというのは「結構カケである」というのが、私が四国のいなかに住んで10年くらいで持ったイメージです。

なぜなら、いなかの企業は少ない人数だったり、家族で経営されていることが多く人間関係が合うか合わないかがより仕事に影響すると感じるからです。そして、いなかゆえ、1か所がうまくいかず辞めると「あの人はあそこで長く続かなかった人」というのがあっという間に地域に認知されます。
また、会社同士の繋がりもいなかゆえ少ないため、あまりあちこち転々としていると、だんだんどこでも働きにくくなります。

だから、うまくいけばラッキーなんですけど、そもそも「ずっとここに根を張って生きていく覚悟もない」私が、軽い気持ちで就職し、それなりに居心地よく働ける場所を探すって、自分の経験からも「難しい・・・」と感じていたことでした。

「いなかパイプの人」として合う仕事を探していける

そんな中で、派遣業を行っている「いなかパイプ」は私の中で「逃げの余白がある会社」でした。
いなかパイプに就職すると、人出が足りない事業者に派遣されて出向きます。が、どこに派遣されていくかは自分の希望を言うことができるし、変えたければ、選択肢の範囲内で変えることも可能です。「ずっとここで働く」訳ではなく、派遣されてきた人として働くので、退職するということをせずして、働き先を変えたり、他の職場を試してみたりすることができるのです。

実際、私もいくつかの派遣先に出向きつつ「この仕事はちょっと合わないな・・あっちの方をやってみたいな」という考えを伝えて派遣先を変えてもらったこともあります。受入れ事業者的にも、「いなかパイプの人が来る」という感じで捉えているので、私がそこに行かなくなっても別の人が行くこともあるし、「来月からは〇〇さんでなく違う人が来るようになります。」というのは、いなかパイプの担当者が派遣先に伝えてくれるため、派遣先を変えてもらうことのストレスは自分が直接雇用されるよりもずっと少ないです。

また、1つのところに留まらずに、地域の色んな方と繋がりが作りやすいという点も、移住してきた私にとってはメリットでした。

中継者としていなかの事業を繋いでいく

もちろん、受入れ事業者的には、ずっと働いてくれる人がそこに就職してくれるのが一番良いのですが、実際のところ、事業者としても、なかなかそういう人が見つからないため、
「誰でもいいからとにかく人を送ってほしい!(その中でそのうち合う人が見つかるといいけど。。)」
という感じで、いなかパイプを活用していたり、そもそも季節によって忙しさが違うので繁忙期だけ来てほしという事業者も多いため、「人が変わっても人が来てくれるならOK」という感じになっています。

こういった存在の人をいなかパイプでは「跡継ぎ」ではなく、「中継者」と呼んでいます。いきなり就職して跡継ぎになる決心をするのは大変だけど、とにかく事業がなくならないように中継していくことはできるんじゃないか。ということです。
そして、そうやって色んな人が来てくれるうちに、跡継ぎになるような人が見つかると本当にいいのですが(課題)。

いなかで暮らしてみたいけど、働き方に迷っている人

こういう所が、私に取っては「逃げ道がある」という感じがして、いなかパイプで働きたいと思ってインターンシップに参加しました。
私のように、四万十に来ることが先で就職先を探していなかパイプへ。という人は少ないような気がしますが、自分がやりたいことがあってその場所に住み着く。という訳ではない、移住して永住するという訳ではないけど、とりあえず住んでみたい。というような人にとっては同じようなメリットはあるのではないかなと思います。

そして、インターンシップを経て私はいなかパイプに就職しました。
今は、再び徳島に戻っているのですが、こちらで別の仕事もしつつ、並行して、いなかパイプで、オンラインでできるWEB関連、広報などをフルリモートワークでやっています。

四万十を離れるので行ける事業者がなく辞めることを考えていたのですが、離れていてもできる仕事もあるけどどう?と言われて、今の形に至りました。
いなかの小さな会社ながら、そうやって柔軟に働く人のやりたいことやスタイルに合わせて「働き方開発」を試みている(もちろんできることに限りはありますが)のもいなかパイプのいいところかな。と思いますが、その辺りはまた別で詳しく書けたらなと思います。

ということで、今日はこの辺りまで。

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