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非常時一次持ち出し袋の中身一覧(画像付き詳細版)

非常時用の一次持ち出し袋の中身の詳細記事です。


1. はじめに

前回の記事の補足記事です。

防災グッズは3つに分けられます。
0次の備え→いつも外出先に持ち歩く「防災ポーチ」(この記事)で対応
1次の備え→非常時に持ち出す1〜2日程度の「非常用持ち出し袋」で対応
2次の備え→災害が長期化したときに「備蓄グッズ」で対応

非常用持ち出し袋の中身は前回の記事でリスト化しましたが、今回は写真と説明文を追加したものです。
水害が最も怖いので、地震以外に水害をかなり念頭に置いています。
置き場所はすべて玄関の靴箱の上です。
ご参考になれば幸いです。


2. バッグ以外(身につけるもの)

身につけるものを床に並べた写真

・靴(モンベル)+靴下
・折りたたみヘルメット(IZANO

靴は昔、授業で使ったゴアテックス登山靴が余っていたので流用しました。
普通の歩きやすいスニーカーに踏み抜き防止インソール(ホームセンターやワークマンなどで1000円くらい)を入れたら十分だと思います。
あと靴下履いてない場合(睡眠時)などもあるので、靴下も添えて置いてます。

ヘルメットは折りたたみのもの。
遠くから見やすいようにオレンジ色。
非常時に広げる手間を考えたら、いわゆる普通のヘルメットでよかったかも。

手袋、マスク、ヘッドライト、雨具などは、サブショルダーまたはメインリュックの外ポケットなど取り出しやすい場所にしまっています。


3. サブショルダー

ショルダーバッグの外観写真

サブショルダーは、避難中にすぐ取り出したいものを入れています。
安全な場所に避難した後は、貴重品用バッグとして使う予定。
無印良品で買ったけど最近使ってないショルダー(旧バージョン)を流用。
似てるやつは無印良品のウエストポーチにもなる撥水ショルダーバッグ
撥水加工(もう切れてるかもだが)もあったはず。
前荷室・メイン荷室・背面ポケット(スマホが入るくらい)に分かれています。


◎前荷室:身につけるもの

前荷室に入れているものを床に並べた写真

・個包装マスク
・作業用手袋(ダイソー)
ヘッドライト(モンベル、防水)
・災害用24時間ケミカルライト(ダイソー)
・反射材のタスキ(ダイソー)
・スマホ用防水ケース(ダイソー)

マスクは粉塵が多いときに。

作業用手袋は怪我防止。軍手より密着するので指先が使いやすい。

光源は手に持つものより両手が使えるように絶対ヘッドライト派。
水害など雨天の夜を想定して、防水のもの。
目立つ赤なのは、カラフルだと少しの光量でも見つけやすいからです。
モンベルのヘッドライトは単3電池1本で使えるので、電池入手難易度が低いです。
ちなみにモンベルにはヘッドライトなどを簡易ランタンにするカバーも売ってるので、後日買いたいと思っています。

ケミカルライトは避難して落ち着いた後など、光量をそこまで必要とせずヘッドライトを節約したいときのために。

反射材のタスキは雨天・夜などの避難時に、慌てている車に轢かれないようにするため。

スマホ用防水ケースは水害を想定して。

さっと身につけるものはサブショルダーの前荷室にすべて入れています。
ショルダーの前荷室が空いたら、貴重品(ミニ財布といつももしもの防災ポーチ)を入れます。
スマホは防水ケースに入れない場合は、ショルダーの背面にあるポケットへ。


◎メイン荷室:すぐ使うもの

メイン荷室に入れているものを床に並べた写真

・現金(千円札、小銭)
・古い予備メガネ
クイックドライハンカチ(モンベル)
・手ぬぐい
・ウェットティッシュ(20枚程度)
・水に流せるティッシュ
・個包装マスクの予備
・防水メモ帳(ダイソー)
・ボールペン
・太い油性ペン
薄型透明テープ(3M)
・防水腕時計(BABY-G)
・ビニール袋
・S字フック
・おかし(ラムネ)

現金は1000円と500円・100円で構成。

お古のメガネは、就寝時に枕元に置いてるメガネケースが見つからなかったときやメガネが壊れたときに、視力を確保するために。

水害を想定してすぐに乾くハンカチと、全身を拭うための手ぬぐいを準備。
手ぬぐいは100円のものと1000円ちょっとのものでは質が違い、高い方は端が切りっぱなしになっていて水切れが良く、乾きが早いので個人的にはオススメ。
美術館などのお土産コーナーで買うとうれしくなる。

ウェットティッシュと水に流せるティッシュはトイレの前後や最中に必要。
マスクの予備も一応入れてます。

防水メモ帳とボールペンはアナウンスなどのメモ用。
防水メモ帳はやたらと百均に売っています。
太い油性ペンは、子の手足などに連絡先をメモする用。
ガムテープ類はあると便利なものの、必須ではないと思います。
3Mの透明テープは薄型なので玄関先にメモを残して家族と連絡にも使えるかなと。

腕時計はスマートウォッチ使用者なので電池切れしたときや、スマホが壊れたときの時刻確認用として、最近使ってないものを備蓄に。
避難所とか駅のアナウンスって「◯時に△△を配布します」とかだと思うので。

ビニール袋とS字フックは旅行時とかにあると便利なのでそのノリで入れました。

お菓子はラムネ。
飴も入れてたけどやっぱり溶けちゃいました。
塩飴もあってもいいかも。


4. メインリュック

リュックの外観の写真

リュックは学生時代にモンベルで買ったもの(廃盤)を流用してます。
カリフォルニアデイパックが一番近い商品。
内側がビニールっぽい加工になっていて、前荷室・背面荷室(内側に繋がっていない独立型)・メイン荷室に分かれています。
たしか17L程度。


◎リュック外付け:すぐ使うもの

リュックに外付けしているものを床に並べた写真

リュックの雨除けカバー(モンベル)
ホイッスル(コクヨ)+ネックストラップ(ダイソー)
・携帯ポリ袋ホルダー(ダイソー)
・パラコードブレスレット(ダイソー)
・カラビナ

雨避けカバーはリュックとセットで買ったもの。
百均でもビニール製の使い捨てが売っていたりします。

ホイッスルはネックストラップを付けてぶら下げ、すぐ吹けるように。

携帯ポリ袋ホルダーとパラコードブレスレットとカラビナはなくても全然いいのですが(逃げるときに紐なんか使わんし)、お守り代わりになんとなく付けています。


◎前荷室:すぐ使うもの

前荷室に入っているものを床に並べた写真

・レインポンチョ(スリーコインズ)
・レインズボン(ダイソー)
・災害用24時間ケミカルライト(ダイソー)
・アルミサバイバルシート×2
・使い捨てカイロ×2
・個包装マスク×複数

大雨台風などにレインポンチョ(レインコートと違ってリュックの上からも着られる)とレインズボンを。
湿度が高くなるが寒いときの防風にも使えると思います。

ケミカルライトは予備。

アルミサバイバルシートとカイロは暖を取るときのために。
百均で売ってるのと変わらない安いやつ買ったけど、700円くらい出すと静音のアルミサバイバルシートが買えるらしいです。

個包装マスクの備蓄がなぜかここに入っている。

リュックの前荷室は、空いたら貴重品を入れる予定の場所。
津波を伴うような地震のときは通帳など貴重品は見捨てる可能性が高いですが(口座番号や氏名などで後日銀行が対応してくれるらしい)、大雨台風など時間に余裕があるときは貴重品を入れるつもり。


◎背面荷室:薄いもの

背面荷室に入っているものを床に並べた写真

防水バッグ(Unigear)
・レジャーシート(ダイソー)
・ジッパー付きビニール袋(大、小)
・持ち手付きビニール袋(小)
・ノート(B5無地、A6罫線)

防水バッグは水遊びレジャーの際の余りなので持ってないからと言って買う必要はおそらくないです。
本当に濡れたら困るものを入れるためなのでジッパー付きビニール袋でも十分いいと思う。
これを真に使う時点で、避難に遅刻し失敗している状態だとは思う(レベル5緊急安全確保が出てるのに家にいるような状況)。

レジャーシートは避難所などで自分の陣地を最低限確保するため。

ビニール袋類はあったら便利なやつ、複数ある。

小さいノートは家の被災メモや、避難所などのアナウンスのメモや、思ったことを整理するための日記に。
大きいノートは掲示物の台紙としてや、自由帳としてお絵かきにも使えるように。


◎主荷室:メインの荷物

〈食料品〉

食料品を床に並べた写真

・水500mL×2本
・非常食(えいようかん、カロリーメイト、氷砂糖)

食料品はそんなに持ってないです。
よくて1日分くらい。
避難が第一で、持ち出しは第二なので最低限を。
バッグに多少は隙間があるのでもう少し入れてもいいかもしれないですね。
大雨台風など避難に時間的余裕があり、災害が終われば家に帰れそうな場合は、日用品セットを減らして食料品を補充するかもしれません。
水の賞味期限は気にしない派ですが、さすがに5年近く切れてるのでそろそろ交換すると思います……。

〈衣類〉

衣類を床に並べた写真

・ウルトラライトダウンジャンバー(UNIQLO)
・替えインナー(中シャツ、水着)
・替えの服(ラッシュガード上下、靴下×2、手ぬぐい)

全て旅行用圧縮ビニール袋の中に入れています。
濡れるの防げるので。

ウルトラライトダウンジャンバーはすごく昔に買ったやつの余り(UNIQLO、新疆的な話で最近使うのイヤですが。無印良品も)。

インナーを水着にしたのは余ってるのと、乾きやすいのと、プライバシーが低下した状況でも最悪人に見られたり、干してるところ見られても困らないから。
相当前、エイチアンドエムで夏の終わりに500円くらいで叩き売られていたやつ。

替えのインナーはともかく服は要らないという説もありますが、一応女性ゆえ下着一丁になるわけにもいかないので、着替えも入れています。
ラッシュガードも水遊びレジャーの余りで、乾きやすいから。
靴下は濡れやすいものなので長短を2枚。
手ぬぐいも洗い替えを。

〈衛生用品(パッケージングしてないもの)〉

パッケージングしてない衛生用品を床に並べた写真

・不織布コンパクトバスタオル(ダイソー)
・芯なしトイレットペーパー
・常備薬ポーチ
・生理用品、おりものシート
・ウェットティッシュ

大雨台風を想定して全身を拭くバスタオルを。

トイレットペーパーは必ずしも要らないとは思いますが、入ったので入れました。

常備薬ポーチは病院でもらった在庫はすべてポーチの中に入れておいて、1週間分くらいだけ飲むために手元に置いておき、1週間ごとに常備薬ポーチから補充。
たぶんローリングストック的な感じ。

生理用品とおりものシートは多めに。
避難所に数十個しかないとかいう残念なニュースも見たので。
避難人数×50%(男女半数)×50%(月経がある年代割合)×25%(個人が生理である確率)×7個/日・人×5日分くらいは備蓄として見ておいてほしいと、私は思いますが……。
例えば200人の避難所なら上記計算で予想400個以上(25個入りが16袋以上)と莫大なので、すべてを公の備蓄に頼るのが不可能なのもわかりますけども。

ウエットティッシュは災害時の病気の予防や手を洗う代わりに。
定期的に新品と交換して、持ち出し袋のほうを使用。

〈お守り代わりのもの〉

お守り代わりのものを床に並べた写真

・東京防災の冊子
・アルミレジャーシート(ダイソー)
・折りたたみメガネケース(ダイソー)
・心を落ち着けるもの(ぬい、S.H.Figuarts、トランプ)

あるとうれしいな、という位置づけのものたち。

東京防災の冊子は古いことも書いていますが、それでも応急処置など参考にもできるので。
かつては冊子通販400円、各電子書籍サイトで無料だったのですがなくなっているようです。
通販で買うな、公式価格の5倍だぞ。
東京防災のアプリはあるよ。

アルミレジャーシートは、レジャーシートはあるけどお守り代わりに。
少しクッション性があり、断熱性も高いのはいいところ。

折りたたみメガネケースは避難時にメガネを掛けていたときに、それをしまう場所として。
寝てる時間に余震で潰れたり、避難所の誰かにうっかり踏まれたりして壊れたら困るので。

心を落ち着けるものはお好みで。
オーズかっこいいから……。
アンクもいるよ……。
トランプは娯楽(でも大富豪のルールを忘れてるんだよな)。

ここから下部は、セットとして一つのジッパー付きビニール袋にまとめているものです。

〈通信関係セット〉

通信関係セットを床に並べた写真

・通信関係セット
 20000mAhモバイルバッテリー(Anker)
 携帯ラジオ(オーム電機
 充電器、ケーブル
 細い油性ペン
 ボールペン
 単3電池、単4電池

モバイルバッテリーは私のスマホだと充電3回分くらいなので、あまりスマホを使わなければ数日〜1週間ほど保つはず。

携帯ラジオはすぐ使い方を忘れるので説明書も同封しました。
充電器とケーブルはかなり古い規格ですが、まだ使えるやつ。
油性ペンとボールペンはメモに使うために。
乾電池の予備も忘れずに。

〈応急手当セット〉

応急手当セットの中身を床に並べた写真

・応急手当セット
 簡易トイレセット(モンベル)×3回
 水に流せるティッシュ×2
 防臭袋(ダイソー)×複数
 個包装マスク×複数
 逆性石けん(オスバンS)のタレビン
 希釈用目盛り記入済みスプレー
 ワンタッチパッド(白十字)
 絆創膏(ケアリーブなど)
 ガーゼ(ダイソー)
 三角巾(白十字)
 サージカルテープ
 目薬(ロート製薬)
 ステロイド軟膏(マイザー)
 持ち手付きビニール袋(大)
 輪ゴム
 綿棒

災害時はシンプルな骨折"程度"なら後回しにされるとのことなので、最低限の応急手当セットは必須。

モンベルの簡易トイレセットはアウトドアでも使えるように、便座にセットせずとも便器っぽい形になるもの。
1日7回トイレに行くとして、追加でポイレを4つほど入れてもいいかもしれないです。
用を足したあと拭くためにテッシュも忘れずに。
防臭袋とマスクは衛生用品として。
逆性石鹸は消毒全般に使えるもので、ある程度まで希釈済みのもの(後述)を準備。
スプレーはその逆性石鹸をさらに希釈するために。
ワンタッチパッド・絆創膏・ガーゼ・三角巾・サージカルテープ・目薬・ステロイド軟膏は応急手当用として、だいたいドラッグストアで調達しました。
三角巾の使い方とかよくわからないから、私は東京防災(冊子)を入れています。
その他衛生小物として、ビニール袋・輪ゴム・綿棒など。

※逆性石鹸は通常、数百倍〜数千倍に希釈するのですが、災害時にそんな水を使えないのである程度まで希釈済みのものを用意しています。

希釈済み逆性石鹸を入れたタレビンと
その説明書(前面)の写真
希釈済み逆性石鹸を入れたタレビンと
その説明書(背面)の写真

写真(タレビン表裏)を失敗したけど撮り直すのだるいので雰囲気で。
傷の消毒用に100〜400倍希釈(正確には写真からわからない)をした10mlくらいのタレビンが3本。
5倍希釈済み溶液の4mlサイズタレビンが1本。
原液の4mlサイズタレビンが1本。
さらに必要に応じて、目盛りを記入したスプレー容器で希釈します。
たぶんここまでする必要はない、完全に趣味。
そもそも一般的なご家庭に必ずしも逆性石鹸があるわけではない。

〈日用品セット〉

日用品セットを床に並べた写真

・日用品セット
 拭き取り式メイク落とし(ビオレ)
 お泊りセット(ソフティモ)
 体拭きシート(ビオレZ・廃盤)
 歯磨きシート(無印良品)
 アイマスク(めぐりズム)
 虫除けにもなる日焼け止め(セブンイレブン)
 ベビーパウダー(タレビンに少量)
 ボディクリーム(ニベア)

あると快適だなというレベルのグッズのため、別の荷物がどうしても必要な場合、置いていってもいいものです。
強いて言うなら、歯ブラシはないと下手すれば後々本当に死にますが、なんにせよいつものポーチに入っているので。
これらのグッズは一般的に、自分が旅行するときに必要なものをイメージするとよいとされていて、私は夜行バスイメージで作りました。
夜行バスの、隣に人がいるイメージ。
化粧品はいつものポーチに入っています。
化粧品(最低限アイブロウ)もプライバシーが低下した状況では、自分にとっては他者との壁を作る大切なグッズだと思っているので、私はできるだけ欲しいです(※ここは個人によって考え方は違います)。


5. まとめ

前回記事と同様ですが、非常用持ち出し袋作成にあたって、参考にしたサイトは以下の通りです。

備える.jp「非常用持ち出し袋」は命を守るための道具に厳選

いつもしも急いで避難!その時絶対に必要なものは?防災グッズリスト

個人的趣味・経緯でアウトドアグッズが多いですが、持ってないならわざわざ買わなくてよいかとは思います。
実際、だいたいのアウトドアグッズはすでに持っていたものの流用なので。

個人的には少なくともヘッドライトは1500〜2000円程度は課金したほうがいいと思います。
大雨台風などの水害を考慮すると防水機能は欲しいです。

これが完全な正解かはわかりませんし、私自身も3月と9月にバッグをチェックする際に微妙に更新をし続けています。
読んでくださった方の参考になれば幸いです。


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