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ポラロイドの魅力 2

2.独特の色合いや雰囲気

なんといっても、一番の魅力はポラロイドならではの雰囲気だと思います。どこかノスタルジックな優しい空気感。色合いも、実際の色とは違ってポラロイドならではの色になります。

SX-70は明るさとピントの調節はできますが、f値は固定、シャッタースピードはカメラ任せなので、写真の知識がなくても、基本的にはシャッターを押すだけで撮れるので、誰でも簡単に使うことができます。

最近のデジタルカメラやスマホでは、見た目と同じか、より色が綺麗にシャープにコントラストが高くカラフルに撮れると思いますが、ポラロイドはほぼ逆で、色は浅く、少しぼやけたような感じでコントラストは低く撮れます。ですが、実際見ている景色とは違った世界が撮れることがあります。

僕はそれを、「ポラロイドマジック」と呼んでいます。

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たとえばこちらの写真

ミモザが咲いて晴れた春のやさしい雰囲気に感じられると思いますが、こちらのお店は砂利が敷かれた駐車場の中にあるお店なので、窓の外は灰色の砂利の駐車場で、しかも、天気はものすごい土砂降りで空は真っ暗です。

スマホやデジカメで撮ったらきっと残念な思い出になってしまうでしょう。ですが、ポラロイドだと、背景が溶けて光もやわらかく、現実とは違った世界になります。これがとても晴れた強い日差しだったら、もっと真っ白になってしまって、このやわらかい雰囲気は出なかったと思います。見た目とは違う世界が撮れるポラロイドの魅力です。

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こちらの写真は、僕のお気に入りの一つで、今は生産中止となってしまった70フィルムというフィルムの独特の青い色がとてもよく出た一枚です。

この梅の木は、近所の小さい緑地帯の隅っこに一本だけあった枝ぶりもよくない誰も気づかないようなところで少しだけ咲いていた梅の花ですが、ポラロイドマジックで印象的な雰囲気になり、海外でも評判が良く、Photodariumという世界中のポラロイドを集めた365日の日めくりカレンダーの2019年度版にも採用されました。

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これはポラロイドでポラロイドカメラを撮ったものですが、ピントが曖昧でやさしい感じと、あせたようなレトロな色合いがデジカメで撮るよりもポラロイドの雰囲気をよく出していると思います。

先日、マツコの知らない世界で「写真アプリの世界」を見て、女子高生の間でインスタントカメラのようなレトロ風な哀愁のある写真を「エモい」といって流行っていることを知って、びっくりしました。

エモいという意味は正直僕には理解できないのだけれど・・・

もしかしてまたポラロイドの時代がやってくるのでは!?

写真アプリとは真逆の、加工をしない「マツコの知らない ポラロイドの世界」やってみたいですね。

アプリを使った加工は、知らない人からしたらそれっぽいですが、やっぱり本物とは違います。

是非、実際ポラロイドで撮って、目の前の景色が別世界になる瞬間を味わってもらいたいです。


インスタでポラロイドの写真を公開中です


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