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「牧師夫人の徒然なるままに」(八五八)「永遠のみ国での交わりに託して」

 人生の総仕上げに残された時間は、長くてあと二十年ほどでしょうか。思い返せば修復を迫られる関係も数多くあります。お互いの我儘からぶつかり合ってしまい、疎遠になっている関係も幾つかあります。

 そんな中、ここ数年、教えられていることがあります。それはたとえこの地上での関係が円満に快方に向かうことが無くても、もし、相手の方が必ず天国へと導かれると分かっているなら、私はもうこの世での関係回復に時間を費やす努力は怠らせていただいてもいいのではないかという思いです。

それを「怠け」と言われればそう映るかも知れませんが、他にもたくさんのかかわりを求めておられる方々がいるので、できることなら、天国行きの切符を手にされている方々のことは、神さまの御手にお委ねしてもいいのではないかと思うに至ったのです。

アメリカの尊敬するリック・ウォーレン牧師もその著書の中で「ほかにも多くの求めている人々がいるからには、時として神の御手にお委ねして、次の人とのかかわりに方向を変えた方がいい」という趣旨のことを書いておられました。

残りの人生、疎遠になっている方々とは天国での平和な再会に大いに期待して、今は目の前にいる方々のために最善を尽くさせてくださいと願っています。  

安食道子

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