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「牧師夫人の徒然なるままに」(八二六)「地上に残すものとは」(その2)

 先日、友人からスカーッとするご本を貸していただきました。有名企業を退職後、無職になった折に、生活を見直して、本当に必要なものだけで生活をするという著者の「スカーッとする」取り組みが書かれていました。読み始めの段階では「独身だからできるのよ!」というやや冷たい反応の私でしたが、読み進むうちにぐんぐん引き付けられて、読み終わる頃には「よし、私も不要なものを処分しよう」という大胆な決意に猪突猛進する運びとなりました。

 気持ちが変わらないうちに行動を起こさないと決意が鈍ることを恐れて、すぐに作業に取り掛かりました。過去の教会のクリスマスのイベント企画のファイル四十年分ほどと、テレビ伝道番組ゴスペルジェネレーションのナレーション原稿、ミニ・チャーチの資料、「賢い妻になるために」を翻訳した初稿原稿とさらに手直しした原稿のファイルなどです。時折りため息をつきながらも「絶対に開いて見たりしないぞ!未練を持つな!息子世代を困らせないためだ!」と自分に言い聞かせて縛り上げました。そして、すぐにゴミの集積場に運び込みました。

 日々のデボーションの日記二十余年分、捨てがたい母教会で書いていた週報の記事、心を動かされたお手紙の数々等。それらも近々処分の対象です。(続)

安食道子

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