見出し画像

「牧師夫人の徒然なるままに」(八一六)「自由意志による選択」

 犬を飼っている方なら、犬の表情が飼い主と似通ってきていることに気づかれることはありませんか。我が家の愛犬「リーバイ」もそうです。私や夫が語り掛ける時に示す表情をそれとなく盗み取ってか、びっくりするほどに似通った顔つきをすることがあります。

 そのリーバイですが、彼にも自由意志があると言ったら皆さんは信じてくださるでしょうか。私は、彼が明らかに「意志表示」をすることを知っています。

 リーバイは散歩が大好きですが、自分の行きたいところに私を連れて行くことを喜びます。私が忙しい時にも、彼はお構いなく遠出のコースを選びます。私がダメだと言ってとリードを引っ張ると、振り返って「嫌だ。俺はこちらに行きたいのだ!」という表情を見せます。自分に選ばせろと主張しているのです。

 ところで神が存在するなら、何故人の悪を放置するのかという人がいます。それは、人には自由意志が与えられているので、悪を選ぶこともできるからです。創造主はあえて人にそれをお与えになりました。裏を返せば、創造主は人にあえて悪を選ばずに神に従うことを選んでほしかったからです。

 リーバイが行きたいところを捨てて私に従う時、私はその従順さに嬉しくなり、思わずもご褒美を上げてしまいます。神さまが味わう喜びの一端でしょうか。

安食道子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?