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牧師夫人の徒然なるままに(七〇二)  「ヨブと友人に学ぶ」その2  (ヨブ2,3章)

 突然の災害に見舞われたヨブのもとに馳せ参じた友人たちは、一言も話しかけることもなく、七日七夜、黙してヨブの傍に寄り添いました。それがヨブの心を溶かし、たまっていたうっぷんを一挙に吐き出させることになりました。この段階までは、友人たちは親友としての役割を立派に果たしていました。その後の友人たちについては、今日は取り上げません。
私はこのヨブの思いを吐き出させた友人たちの受け入れの姿勢、共感の態度はとても大切だと思います。そして、私たちの人間関係でもこのような「感情の発露」となる場面が必要だと思うのです。
 私がたまった思いを吐き出す随一の場所は家庭だと思います。不満や苛立ちを思いっきりぶっつけられるのは、夫に対してです。私の夫は幸いにしてよく出来た人なのでなんでもぶっつけます。聞いてくれているのかいないのかは甚だ疑問符つきですが、ぶっつけている私の方はとてもすっきりします。願わくは、夫も私をそのように使ってくれると良いのですが。
 皆さんにとって、家庭とはどんなところでしょうか。親子関係、夫婦関係は、この「解放への扉」になれる場所ではないでしょうか。もちろん祈りの中で神に語ることで解決できれば一番です。でも、親子や夫婦の間で、神との関係を具現化できれば幸いでしょう?

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