見出し画像

牧師夫人の徒然なるままに(七四六)  「人の子は思いがけない時に来る」(マタイ24・44)   

 先日、かなり大きな地震がありました。十一年前の震災を思い出させる揺れでした。その時、皆さんは何をなさっておられましたか。
 私はちょうど、シャワーを浴びていました。いつもたくさんの泡を作って洗うのですが、ちょうど泡を立てようと石鹸に手を伸ばした時でした。ぐらり!と。自ずと過去がよみがえりました。あの時には揺れと同時に停電になりました。マンション住まいにとって、停電はそのまま断水を意味します。
 あとで夫に話しました。「もし、体中が泡だらけになったところで停電、断水になったら、どうしようと思ったの。前の地震の時には顔を洗うお水もなかったから。私は泡をつけたままでいるのかしらと。そして、貯蔵室に天然水の小さなボトルがいくつかあるから、あれで流せばいいやと自分を安心させたの」と。
 にんまりと笑った後で、夫は言いました。「うん、炭酸水もあるから、あれがいいよ。あれで流したら?」 
 ともあれ、いつ何が起きるかわからない世の中です。戦禍に見舞われているウクライナの人々も、よもや今の事態を想定はしていなかったことでしょう。
 キリストはやがて迎えに来てくださいます。その日がいつなのかはわかりません。ただ、必ずその日が来ることだけは確かです。準備はできていますか。

安食道子

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?