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牧師夫人の徒然なるままに(七三〇)  「この便利にして困難な世にあって」(その1)

 昨年の秋口に、せかされるままに「個人ナンバーカード」を取得いたしました。携帯電話もスマホにも無縁な私が、果たしてこれを使う時があるのかどうか甚だ疑問ですが、とりあえず政府の奨励に従って取得者の割合のアップに貢献いたしました。
 スーパーのレジではスマホ決済とやらが増えています。ほとんどが若い人たちですが、さっと機械にかざして支払いが済みます。とても便利に思えますが、間違いは起きないのでしょうか。私のような猜疑心の強い物には不安です。
 パソコンの画面を見入っていると思ったら、翌日には通販で注文品が送られてくる時代です。便利と言えば確かにそうなのでしょうが、じっくりと品物を見て、手に取って「買おうかなあ、必要だろうか、いや、今はいらないだろう」という押し問答をする暇もなく指先のクリック一つで届くのです。買いすぎたりはしないのでしょうか。
 昨年のクリスマス、孫たちも沢山のクリスマスプレゼントを手にしました。喜んで遊んでいる姿は見ていて喜びですが、残念なことに一つのおもちゃで遊ぶ時間が昔の子供に比べると圧倒的に短いです。つまりは飽きっぽいのです。これは与えすぎていることと無関係ではないのでしょう。便利すぎるのはいけませんね。

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