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牧師夫人の徒然なるままに(七二七)  「クリスマスを心に」

 クリスチャンになってから、毎年、クリスマスは新しい出発を促されます。新年の喜びに先駆けてこのクリスマスのひとときこそは、心が新しくされる静かで豊かなひと時にしたいと思っています。 
 毎年、私が心に繰り返す詩を掲載してきましたが、先日、若者から「詩の意味がよくわからないから、現代のことばに直してほしい」と言われました。シレシウス作「キリストベツレヘムにあれたもうこと」云々の詩です。文語訳で格調高く、私にとってはこれ以上に気持ちを誘い込む言葉はないのですが、あえて、クリスマスの良きこの日、意訳文を掲載させていただきます。どうぞじっくりとご自身のお心に問いかけつつお読みいただけますように。
「たとえ、キリストが千回にわたってベツレヘムにお生まれになったとしても、もし、キリストがあなたの心の中にお生まれになることがなければ、あなたの魂はいまだに捨てられたままなのです。十字架だけがあなたを健やかにしてくださるのに、そのゴルゴタの十字架があなたの心の中に立てられることがなければ、あなたの魂は永遠に失われたままなのです」
 誰もがこの世にいる限り、この問いを何度か耳にするでしょう。そして、天の御国の前に立つ時にも。願わくはこの世にいる間に良きお応えをしたいものです。

安食道子

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