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戦略学習のススメ〜私の公認会計士試験失敗談その2

難関試験合格者の「黄金比」が存在する?!

合格者の秘密・・知りたくありませんか?

どうして、あの人は合格できたのか?

同じ教材を使い、同じ講義を受けているのに・・

合格者は、頭の作りが違うのでしょうか?

そもそも才能自体が違うのでしょうか?真実は本当にそうなのでしょうか?

いままで、どの学校でも、短期合格者の学習方法について、科学的に検証され、データが収集されるということはありませんでした。

しかし、わたくしは簿記を教えながら、ずっと疑問だったんです。

どうして、同じ教材、同じ講義を受けていて、受かる人と受からない人がでてしまうのか?

その疑問を解消すべく、「学習方法」に関するデータを収集したのです。


学習方法レーダーチャート

こちらのレーダーチャートは、過去に教えていた簿記1級講座で優秀な成績を納めている方のデータです。

上記のAさんは、日商簿記検定1級合格後に税理士試験の簿記論&財務諸表論に同時合格を果たしています。

この表の見方ですが、学習方法についてのアンケートで、「している」という回答が外側に、「していない」というネガティブ回答が内側にくるように作成しております。

つまり、外側にいく項目が多いほど「効果的な学習方法」を取っていると言えるのです。

例えばDさんは会計士講座の受講生ですが表をみていただくとお分かりの通り
偏りがありますよね。

また、できていない項目もテキストの読み方からノートの取り方、過去
問の研究と、点数に直結するものばかりです。

このため、模試の結果も、あまり振るわないものとなっています。

このように、学習方法に関するデータを集め、「見える化」することで、自分自身が不合理な学習方法をとっているのか、それとも科学的で戦略的な学習方法を取れているのかが客観的に分かります。

このことで、より効果的に学習方法の改善策をとることができ、専門知識をちゃんと体系立てて身につけることができ、さらには税理士・会計士・中小企業診断士などの難関資格試験にも合格できる可能性が飛躍的に高まります。

例えば、上記のCさんですが、このレーダーチャートは当初のものですが、わたくしが実施している学習方略(科学的で戦略的な学習)セミナーにおいて、自己流の学習方法を見直し、その後、ネガティブ回答率が改善していきました。

そのことが、今回の模試の結果に反映されています(点数が大幅に改善しました)。

自己流の不合理な学習方法を見直す!

ざっとですが、このように学習方法というのは知らず知らずに、自己流に走りがちです。その方法が効果的なものであればよいのですが、不合理な方法を取っていることがあり得、この場合は、労力の割には成果がでないということになります。

前回の記事でもご紹介した「偏差値29の私が東大に合格した
超独学勉強法」
の杉山奈津子さんの言葉ですが、

「でも私は、まず勉強方法を確立することが合格の近道と身を以て知っています。様々な道で成功する人たちの共通点を書いた『達人のサイエンスー真の自己成長
のために』の著者、ジョージ・レナードも『最高の学習とは、学び方すなわち自分が変わる方法を学ぶことにある。』という名言を残しています。」ー引用ここまで

とのことで、普通は「勉強方法に関する本を読んで、勉強方法を学ぶよりも1冊でも多くの参考書を読んだ方がためになる」と考える人の方が多いと思いますが、
まずは「学習のやり方」そのものを学ぶことがいかに重要かということが分かりますね。

前回の記事でも書きましたが、「勉強方法」を構築してから、勉強を進めないと、努力に対して成果が出ないんです(自分自身の苦い経験)。

自己流の不合理な学習方法に固執してしまい、学習時間という量の学習だけをとにかく増やそうとしがちです。

しかし、やり方がまずければ量だけ増やしても、成果は出ませんよね。

この学習方法を学ぶことの重要性について、再び、杉山さんの言葉をご紹介します。

「点数を上げるスピードを速くする方法は、『効率をよくするための情報を知って
いるかどうか』。たったそれだけだったのです。

受験の鍵を握るのは情報だとよく言われますが、いろんな意味で核心をついた
言葉です。意外だったのが、大学生の時に同級生にどうやって勉強していたかと聞くと、かなり多くの人が『まず勉強法の本を買った』と言っていたことです。

はい。

一般的に考える勉強とは異なる点がありますよね。

普通は、めっっちゃ分りやすいテキストとか、むっちゃ当たる問題集とか、鬼のように分かりやすく、神のごとく予想を当てはまるカリスマ講師の講義を受講するとか、そんなことばかり考え、それをゲットすることで勉強を有利に進めようとしますよね。

しかし、上記のものは単なるツールであり、そのツールを有効かつ効率的に使えるかどうかが鍵であり、そこにこそ「大きな差」が生まれるポイントがあるんですね。

上記のものはお金出せば買えます。つまり、多くの受験生が手に入れているといえ、その「ツール」という点では差が生じないのです。

この点について、杉山さんは力説します。

「みんな勉強法の本を読むなら、そのぶんの時間を勉強に費やしているだろうという決めつけから、受験時に勉強法の本を読む人なんて少数派かと思っていたので、『こんなにもみんなが勉強法の本を買って戦略を練ってから勉強していたとは!』と驚かされました。

でも逆に考えれば、そうやって戦略を立ててきた人たちが合格したのですね。繰り返しますが、皆と同じことをしていたのでは、成績に違いは生まれないのです。」
ー引用ここまで

試験のように、「解答と解法」があるものは、最短ルートがありますし、そのルートを進むために、戦略を練って進んだ人が短期合格を果たしています。

しかし、勉強というと、どうしても努力と根性の精神論、石に噛り付いてでも〜ということが前面に出てしまう方も少なくないかと思います。(はい、かつての自分です・・・。)

さぁ、どうでしょうか?あなたは、簿記検定や税理士・会計士の勉強を始めるにあたりいきなり手当たり次第、問題をとにかく回転させる勉強方法をとっていませんか?いまのその勉強方法は、本当に合理的ですか?

もし、努力の割に成果がでていないと感じているのであれば、上記のようにまずは、学習方法見直し、合理的な方法を身につける努力から初めてみてください。


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