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編集者からみた、原稿執筆の一工夫:1-2.改行を適度に入れて、段落の変化を示す

改行について、以下の理由で適度に入れた方がよいと思っています。

1)適度に改行がないと「文章のカタマリ」になってしまい、一瞥しただけで「読みたくない」と思われてしまう
2)改行を入れることで、話しの流れが変わったことを示す

1-2-1.「文章のカタマリ」について

改行がなく「文章のカタマリ」になった文章を用意しましたので、クリックして確認してみてください。文章がかたまってて、読みにくくなっていると思います。
◆「事業案内」の一部を、改行削除した文章 (←クリック)

書きあがった原稿を客観的にみて、「文章がかたまってるなー」と思う箇所があったら、強引にでも改行を入れてみてください。改行が少し入るだけでも、必ず読みやすい印象を受けます。

1-2-2.話しの流れが変わるときに改行する

元原稿をA5サイズの書籍に配置したら、1ページに段落が2つしかないことや、1ページまるまるが1つの段落、ということもあります。
これはレアケースだとしても、段落内で「さて」「そこで」などの接続語や接続詞を使用されている場合は、内容を踏まえたうえで改行することをお勧めします。
特に、「伝えたい内容が変わる」ときは、改行を入れていただいた方が、読者の理解度が増しますので、適度な改行をお勧めします。

1-2-3.改行のその他の利点

改行をするということは、文章の理解度を助けるというだけではなく、「余白を作る」という作用もあります。余白ができると、圧迫感がなくなり、読みやすい印象を受けます。
書店や学会上などで、書籍をめくって「読みにくいなー」と感じたとき、その書籍は余白が少ないデザインかもしれません。

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