見出し画像

編集者からみた、原稿執筆の一工夫:2-4.一般向けは文章を短くする

文章が長く文字ばかりなので一目見ただけで「読みたくない」と思ったことはありませんか。
しっかりと読みたい・勉強したい、などの場合は長く文字ばかりでも問題ないのですが、ちょっと読みたい・知りたいことを探している・概要がわかればよい、などの場合は短い文章や見出しを上手に使っている文章の方が読まれる可能性が高くなります(図や写真があるとなお良し)。
説明が丁寧に書いてあるのは良いのですが、長すぎると途中で読むのをやめてしまうこともある、ということです。

医療機関のホームページも同様で、「医学的にしっかり伝えたいこと」だとしても、長い文章で書かれていたら「読むのが大変そう」と思われてしまいます
このページの訪問者は詳細に知りたいのか、簡潔に知りたいのか、などを考えて書かれることをお勧めします。長くなる場合は、見出しを適度につけて文章を短くして読みやすくしてください。

「医師が伝えたいこと」と「一般の人が知りたいこと」はイコールではありません。

患者は基本的に、疾患・検査・手術の「歴史」や「背景」はあまり興味ありません。
「伝えたいこと」と「知りたいこと」が異なると思われる説明は、読まれる可能性が少なくなりますので、知りたいことを簡潔かつわかりやすく説明するページ、を目指すと良いかと思います。

文章を短くするだけで良いということではなく、一般の人にわかりやすい書き方にすることも重要です。大学病院の疾患・検査・手術の説明は、難しいものが多い気がします。。。

一般の人向けの配布物も同様です。
文章は短めにし、図・写真・表を多用し、見やすくわかりやすいものを目指しましょう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?