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「あら、勘違い!」なおしてほしいところは、”ない”のその後。

母の日。長男が、幼稚園で制作をした、画用紙で作った似顔絵をくれました。メッセージカードも同封されていました。文字は担任の先生のものなので、子どもへインタビューして書いてくれたようです。

おかあさんのつくるおりょうりですきなもの
おこのみやき・たこやき
(・・・きっと、自分の好きなもの書いたよね 笑)

おかあさんのすきなところ
わらっているところ
(キャ!嬉しい!ハグ!)

なおしてほしいところ
ない

ん??ああ、なおしてほしいところとか、書かれるんだ!(汗)
そして、ないんだ。そうなんだ・・・。そうなんだ!(ちょっと安堵)

息子に確認すると、「お母さんは、ない」の一言。「お父さんにはあるけどね」と意味ありげに言うので、「へ~~~」と、ニヤリとしてしまった私。

3日後。
息子の手にトゲが刺さったのを毛抜きで抜いてあげるという出来事がありました。彼の中では印象的だったようで、寝る前に、

息子「今日は、トゲが刺さって痛かった」
私「うん。でも、抜けてよかったね。お母さんってなんでもできるでしょ!」
息子「うん。・・・あ!!お母さん、治せるところあるじゃん!俺の指、治した!!!」

何かピンときた様子の息子。
私もピンときました。

母の日のメッセージカードの「なおしてほしいところ」は、

”治療して治してほしい”
”壊れたものを修理してほしい”

と解釈していた様子。

というのも、「お父さんには、ある」と言っていた”なおしてほしいところ”は、プラレールが壊れた時にすぐに直してほしい、だったそうで。。。

息子は、私になおしてほしいところがないのでもなく、遠慮して書けなかったわけでもなく(笑)。違う意味に捉えつつ、それでも一生懸命考えて、よくわからなくなって、先生に聞かれて「ん~~???」となっていた結果、先生が「ない」と書いてくださったようでした。

母の日の制作、私との会話、トゲ事件、トゲのことを思い出しての夜。それぞれの間にそれなりの時間の経過があったにも関わらず、こうして点と点がつながり、現実が明らかになったこと、面白いな~~と感じました。

今回は大人と子どもの間の出来事なので、「子どもの語彙や、今の理解力、把握力って、そんな感じなんだ~」と捉えがちですが、対・子どもに限らず、大人同士の会話でも、こういった「ずれ」はよく生じているなと感じます。

「あの時はこう思って返事をしたけれど、実は違っていた!」
そんな時は、気が付ける範囲でとはなりますが、なるべく相手に自分を伝えるようにしたいと思っています。

そんな私なので、息子との出来事で一番嬉しかったのは

・息子が自分を伝えてくれたこと
・息子も「なおしてほしい」を勘違いしていたけれど、私も「なおしてほしいところはないらしい」「そして夫にはあるらしい(ニヤリ)」という勘違い(/ω\)を訂正し、現実にアクセスできたこと

です。

ちょっとした誤解や思い違い。
「まあいっか。」と済ませたくなる時があったら。

その相手が自分にとって大切な人であればあるほど、「本当は、こういう自分がいたんだ」を伝えてくれることそのものを、相手は喜んでくれるのではないかな。。。
そんなことへも思いを馳せ、今年の母の日、終了です。

松本コミュニケーション研究所は、人との対話を通じて自分の言葉を聴き、自分への理解を深めることで、目をつむりがちな日常にひそむリスクにいち早く気がつき、ひとつでも多くのリスクを回避いただけることを目的に活動をしています。いただいたサポートは、目いっぱい大事に活かします!