善悪とは別に変更コストがかかるという意味

■妻の姓を選んだら、女性の親族から「もったいない」と言われた 「夫婦別姓」が進まない理由
(弁護士ドットコム - 02月23日 08:21)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=149&from=diary&id=6861351

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この記事の中にもテーマは多数あるけれどツッコミを入れたい点だけ触れる。

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●なぜ賛成派と反対派の議論がかみ合わないのか

ーー近年、選択的夫婦別姓の議論が活発化した背景を、どのように分析しますか。

かつて選択的夫婦別姓は、イエ制度の解体やフェミニズムの文脈から語られていました。それが近年、職場で同姓制度の不便さを訴える女性が急増したことで問題意識を持つ人が増え、議論が活発化しました。働く女性の夫たち、改姓による事務コストを抑えたい企業経営者ら、議論と無縁でいられない人が増えたことは大きいと思います。

ただ選択的夫婦別姓に反対する人は、戸籍や夫婦同姓の制度を守るべき伝統であると考えている人が多いです。寺社や古くから伝わるお祭りのようにコストがかかっても守るべき文化と考えているのです。

一方、賛成派は時代に合わなくなった制度とみなし、不要だと主張します。伝統的な文化なのか、実用的な制度なのか。そのような両者の認識の違いが議論をかみ合わなくしていると感じます。


⇒うーん。「夫婦同姓」は「コストがかかっても守るべき伝統」であり、「夫婦別姓」は「コストがかからない実用的な制度」と言ってるのかしら?

「実用的制度である(はずの)夫婦別姓のデメリット」についても「夫婦同姓のデメリット」と同様にちゃんと検証して考えたい課題ですね。

とりあえず今まで夫婦同姓であったという歴史的経緯、事実があります。社会的慣習として社会に浸透してしまってるところはあるでしょうね。んで、それを変えようとすると「変更コスト」が発生します。携帯電話の会社などで「今よりも安価だけどより良いサービスがある!」からと言って即座に変更する人は比較的少数なのと類似していますかね。

「変更コストを上回るメリットが夫婦別姓にある」と判断する人が過半数を超えれば自然と夫婦別姓に話は向かっていく事とは思います。

CIA(内部監査人)や行政書士資格から「ルールについて」、将棋の趣味から「格上との戦い方」に特化して思考を掘り下げている人間です。