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お蝶さんの東京散歩~憧れの村上春樹ライブラリー

編集部のお蝶さんです。

まとまったお休みをもらったら、息子2人が兄弟で暮らしている東京に行きます。目的は、汚部屋の掃除…。20代男子が暮らす部屋の汚さといったら!!

怒りのあまり、涙が出そうになります(:_;)

せっせと洗濯し、風呂場や洗面所を磨く合間に、彼らを誘って東京を散歩するのが楽しみです。
先日は、早稲田大学のキャンパス内にある村上春樹ライブラリーに長男を誘って行ってみました。本が大好き、物語大好きの私としては気になって仕方がなかった念願の場所。

映画「ドライブ・マイ・カー」(濱口竜介監督)で注目された原作の短編集「女のいない男たち」を読んでいる途中だったので、なおのこと足を運んでみたかったのでした。

隈研吾氏の設計だそう。ゆったりとした空間が心地よい

木のアーチが印象的な空間に、村上作品とその世界観を深掘りできる本が並び、本好きは見ているだけで癒やされ、幸福感に包まれます♬読まなくてもいいんです。背表紙を眺めているだけ、ホンの匂いを嗅いで、まだ出合っていない物語を想像するだけでわくわくします…。

羊男とおしゃべりしている感じになります♬

「羊をめぐる冒険」(1982年)のキャラクター「羊男」のイラストと一緒に過ごせるスペースも。村上さん自身がデザインした羊ちゃんとか。

名作はこんな机の上で生まれているんだなと…。

書斎の机の写真もありました。マックのパソコンやマグカップ、校正途中の原稿用紙、鉛筆。なぜかそれだけでカッコよく見えるから不思議です。

この空間、めっちゃいいんですよ~。

オーディオルームには、ハルキさま愛聴のジャズレコードがいっぱい。流れているサウンドの心地よさといったら!ツンツンしていなくて、体をくるんでくれるような心地良い音なのです。
いつまでも座って耳を傾けていたい気分。

感染対策のためか、滞在時間は30分と決められていたため、館内のカフェ「橙子猫-orange cat-」でコーヒーをいただくことができませんでした。
残念だけど、次回の楽しみにとっておこうっと。

小説の中に出てくるジャズなどの曲名が、やたらカッコよく思えるのは私だけじゃないはず。

学生時代に、何度も読んだのが「ノルウエイの森」。赤と緑という鮮烈カラーの本を小脇に抱えるのがオサレでした。でも、それだけじゃなくて、何だかよく分からないけど、言語化できないんだけど、ノルウェイの森の中をずーっとさまよい、浸りまくりました。直子やワタナベとずーっと向き合った果てに満足してしまったのか、パッタリとハルキ作品から遠のいてしまいました。

村上春樹作品の魅力を自分なりに確かめたくなり、ライブラリーを訪れた後にデビュー作「風の歌を聴け」からコツコツと読んでいます。で、かつての若者と同じように、「デレク・ハートフィールド」に思いっきりだまされたりして。笑ってしまいました。

(編集部・お蝶さん)


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