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2021年4月14日にエールホームクリニックで小児科と皮膚科の診療が始まり、早いもので1ヶ月が経ちました。

2月に担当したコラムでも書きましたが、わたしは新潟大学を卒業してから、新潟県内で15年ほど病院勤務を経験した後、横浜市の皮膚科診療所で4年間診療に携わってきました。
今回は、病院と診療所勤務の両者を経験した立場から感じたクリニックでの1ヶ月間を振り返ってみようと思います。

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まず、診療が始まるまでの準備作業を今回初めて経験しました。
病院勤務時はもちろん、診療所も新規開業ではなかったので、すでに物品が揃っていて、診療手順が出来上がっているところでしか仕事をしたことがありませんでした。
準備をしていると、「あれがない」とか「この注文を忘れていた」などということばかりで、自分自身には、とても新鮮な経験でした。
なんでも用意がされていて、それが当たり前だと思っていたことが、実はそうではなかったということを思い知らされました。
藤本先生を始めとした多くのスタッフと助け合いながら、診療開始日を迎えることが出来ました。
同時に、最初の立ち上げであった昨年10月の準備はもっともっと大変だったろうなと感じました。

さて実際に診察が始まると、内科を受診された患者さまが皮膚科を受診したり、お子さまが小児科を、親御さんが皮膚科を受診するといったケースもあり、当クリニックが掲げるシナジー診療が実践されているのではないかと感じています。
患者さまのさまざまなお悩みに、各診療科の医師が診察でお応えするということは、患者さまの安心につながる非常に重要なことだと思います。
一方で医師からしても、自分の専門領域以外の医師が”そばにいて、すぐに相談ができる”ということは、とてつもない安心感を得ることができます。

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病院では複数の診療科があり、あらゆる疾患に対応可能で、各専門医が診療に携わるという安心感があります。
しかし、診療科により外来診察日が異なることが多く、診療科同士の横のつながりが取りにくい一面があります。
例えば皮膚科を受診された方が、他科の受診を希望された場合に、同日ではなく他の日にもう一度受診していただくことがよくあります。
外来診療のみではない病院の場合、やむを得ないことではあるのですが、患者さまには申し訳ないと思うことがしばしばありました。

一方で、クリニックや診療所の多くは、医師が一人で診療を行っています。
これは私だけかもしれませんが、横浜での診療所時代はなんとなく孤独を感じ、すぐに医師同士で相談することができた病院勤務医時代には感じることのなかった心細さや漠然とした不安を感じることもありました。
病院と診療所の両者で仕事を経験して、信頼ある複数科の医師と緻密に連携を取りながら診療ができれば、患者さまにとって素晴らしい医療機関になるだろうと感じていました。
医師の立場から見ても、安心して働くことのできる環境により、診療の質が向上し、それが結果的に患者さまのためになるものと思います。

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エールホームクリニックは、患者さまが複数の診療科にすぐに受診することが可能です。
スタッフ同士の信頼関係も厚く、当クリニックは、まさに私が考えていたような理想的な職場だと感じています。

これからも信頼ある仲間と助け合いながら、患者さまの悩みにお応えできるよう頑張っていきたいと思います。

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