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「我々の間には、チームプレイなどという都合の良い言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じる、チームワークだけだ。」
攻殻機動隊 公安9課 課長 荒巻大輔
(攻殻機動隊は、メタバース・体内治療用ナノマシンなど、今では現実のものとなろうとしている時代を1990年代に描いたS F漫画。上記はそれに派生したアニメでの一言)

僕が好きなアニメの一言です。
ニュアンスの違いとも取れますが、チームのため、もしくはチーム一丸となって働くと言うチームプレイは、責任の所在があいまいで、場合によっては責任転嫁が起こることもあります。
むしろ自主性を持ち、高いレベルでスタンドプレーのできるメンバーが集まり、チームワークを発揮できる方が効率よく、質の高い仕事が出来上がると僕は考えます。
自分の中での「よい仕事」の要素の一つでもあります。
エールホームクリニックは、上記の言葉がすごく活きている職場だと思いました。

当クリニックは、内科・皮膚科・小児科の複数科での診療を行っているだけでなく、2022年3月にオープンしたエールワクチンセンターでのワクチン接種業務を行っています。
このようなことは簡単にはやれることではありません。
一般論として、医師は個々に業務をこなす場面が多いため、比較的協力体制をとることが少ない職業です。それがエールでは、出自や年代もさまざまな9人の医師が、いがみ合うことなくひと所にいてすでに奇跡です。
そんな職場で勤務している看護師さん、事務さん、技師さんは優秀かつ強力です。

そのような中で、ワクチン接種業務は一般診療に並行して行なっていることなので、これだけのスタッフがいてもなかなかの激務です。
ワクチンセンターの立ち上げ、予約システムとの契約・管理、ワクチンセンターが始まる前から予約分のワクチン解凍などの準備、会場設営から後片付け、週末もワクチン業務はある、etc・・・。
それも地域の方々の生活を守るためです。
ワクチンセンターという、今までどこにもなかったものを作って運営しているのですから、当然、本来の役職とは別の仕事も多く出てきます。
それでも、それぞれに割り振られた役割を理解しながらこなし、日々PDCAサイクルを回す。
スタッフはみな、個人個人の仕事に対しての能力が高く、柔軟性もあり、効率良く仕事をやっつけてやると言う意思があります。
本当の意味でのチームワームだなぁと入職早々に思いました。
当クリニックでは、このような体制を僕が来る前から作っており、僕には敬意の念しか浮かんできません。
やってやろうという意気込みと緊張感とが混ざった感覚と雰囲気は、高校時代ギリギリに追われながら、時には寝泊まりまでして、各々の仕事をこなした文化祭に似ていると思います。
ワクワクさせられます。この歳で、そういった感覚を追体験できている事自体幸せに感じています。

また、ワクチンだけではなく、一般診療に関しては医療レベルの進歩にあわせて、かかりつけでの診療レベルの向上も、必ず求められるものになってくると思います。
今後も当クリニックの役割や責任が大きくなると考えていますし、若い世代として、こういったことに参加できることにワクワクしています。
私のできる限りの仕事をし、最大限のチームワークになるよう邁進したいと思います。
そして、それができる環境にいられることを喜ばしく思います。
今後とも、よろしくお願いします。


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