ポスト_スプリット_ユーザーとスクリナーは逆に動く_

Post Decoy(ポスト起点のオフェンス)ドリル

こんにちは、現代バスケットボール戦術研究(MBTR) @MBTResearch です。

これまで、ブログの方で、様々なムーブメントやセットオフェンスetcを紹介してきましたが、今回は、Post Decoy(ポスト起点のオフェンス)ドリルということで、ポストにボールを置いて、オフボールの動きで点を取るパターンの練習ドリルを紹介してみようと思います。

ポストからの直接の得点が非効率と見做される中で、ポストをDecoy=囮にするパターンは、ポスト・オフェンスのメインオプションとなりつつあります。これを使いこなせるようになることは極めて重要になってくるでしょう。

目次は以下の通りです。

①ポストにパスを入れる際の注意点

②ポスト・スプリット

③ポスト・ダイブ(ポスト・トゥー・ポスト)

[※その他のドリルについては「バスケットボール・ドリルまとめ」で紹介]

[※拙note「シューターのためのムーブメント&セット」も是非ご一読を]

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①ポストにパスを入れる際の注意点

まず初めに、ポストへのパスを行うにあたって、以下のことに注意しておきましょう。

スムーズにボールを入れるため、コーナーに人が居ない状態を作る。(コーナーに人が入らないようにする。)
→ コーナーに人が居ると、コーナーDFがポストへのパスを妨害しやすくなる他、単純にポストプレーヤーが使えるスペースが狭くなり、パスを受けるにしても、ボールを保持するにしても、不便が生じてしまいます。

オフボールのプレーヤーがリム(=ゴール)へダイブ(=飛び込み)出来るよう、ポストのプレーヤーは、リムからやや距離を取ってボールを受ける。
→これから紹介するポスト起点のオフェンスは、オフボールのプレーヤーによるダイブが重要ですので、ポストでパスを見るプレーヤーは、そのためにあらかじめリム周辺(ゴール下)を空けておくのが好ましいです。もし仮にリムの近くでシール(面取り)してボールを受けられるなら、オフボールの動きを待たずにそのまま攻めるべきです。


②ポスト・スプリット

ポスト・スプリット(Post Split)は、ポストにボールを入れた後、ボールサイドのトップとウィング(45度)の間でオフボールスクリーンを掛け合って攻めるオフェンス・コンセプトです。

このドリルではまずユーザーDF(スクリーンを使う側のDF)一人のパターンを行い、その後に二人目のDFを追加して、より複雑なパターンを練習するという順序になっています。

ウィングからトップへスクリーンをセットするパターン (ユーザーDF=トップDF一人だけ)

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