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【MBTIとは何か?】〜最高の性格検査とユングのタイプ論〜

突然ですが、皆さんに質問です。
『最近、人気急上昇中の性格診断ツール』と聞いて、まず初めに何を思い浮かべますでしょうか?

ストレングスファインダー、ビックファイブ、エゴグラム診断やソーシャルスタイル診断などなど、たくさんの性格分析ツールが存在する中で、一層注目度を集め始めているものがあります。

まさしくそれが、今回のnoteでご紹介するMBTI(略称:Myers Briggs Type Indicator)なのです。
こちらのMBTIという性格検査ツール、簡単にご説明しますと、16個に分類された人間の性格タイプのうち、心や頭の使い方を分析して、あなたがどのタイプに当てはまるのかを診断してくれるのです。

日本では、こちらの16personalitiesというサイトが有名ですが、実はこれももとはMBTIから派生してつくられたもので、内容としても若干違ってきてしまいます。

それぞれの性格診断ツールの違いについてはこちらのnoteで解説していますので、お時間がありましたら、ぜひ読んでみてください。

それでは早速、①MBTIとは何なのか、そして②これを理解した上で、日常生活にどう活かせるかなど、わかりやすく解説していきますね。

MBTIとは何なのか?

現在、約50カ国以上の国と地域において使用されており、個人での自己分析や自己成長、他者へのマネジメントやキャリアカウンセリングなど、幅広い用途で、活用されている性格診断ツール、MBTI。

その認知度も、欧米ではかなり一般的になっており、韓国ではもはや血液型と同じくらいの普及率を誇っています。また日本の人材育成トップ企業のリクルートさんや、大手外資系コンサル会社として名を響かせるマッキンゼーさんも、社内研修や採用においてMBTIを使用していると聞きます。

ではまず、そんな人気急上昇中のMBTIが一体、どのような仕組みで構成されているのかについて、簡単にわかりやすく、まとめていきます。


【16種類の性格パターン】

MBTIとは、端的に説明すれば、人間の性格を16個に類型化(パターン化)し、そのタイプごとの、強みや弱みなどの性格的特徴を的確に表したものです。

人間の性格は、多種多様かつ複雑で、一見、そこになんの規則性も無いように思えます。
ただ、これに対し、ある一定の性格パターンを見出していったのが、心理学者ユングの『タイプ論』であり、それを一般の人々が日常生活においても役立てることができるよう、応用して作成されたものこそが、MBTIなのです。


心理学の三代巨匠とも呼ばれるユングが提唱した思想の一つ、『タイプ論』についてはこちらのnoteで解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。


続いて、性格タイプが16個になる仕組みについて解説していきます。

【4つの指標】

まず、MBTIでは、性格パターンを見分けるために、合わせて4つの指標(判断基準)を設けています。
この4つの指標を見つける時の考察としては、以下の通りです。

人によってどのように物事を知覚し、何を情報として取り入れて、またそれらをもとに、どのような判断を下し、どんな結論を出すのか、という日常生活での一連の行動の流れにおいて、得意・不得意、モチベーション、価値観、興味や関心などに、性格パターンごとの違いが生まれるのではないか?という仮説のもと、16タイプごとに研究を進めた結果、以下の4つの指標のような法則性が見つかったというわけなのです。

では早速、4つの指標を一つずつ、わかりやすく説明していきます。

①【EとI】外と内、どちらに興味・関心を向けることを好むか?

【E】外向型(Extroverted):

他人や社会、自分の周囲で起こっていること出来事など、外側の世界(=外界)により興味を持ちます。
〜具体例〜
いろいろな人との交流を好み、その中で自己表現をすることが多い。
話しながら考えたり、話すコミュニケーションが好き。

【I】内向型(Introverted):

自分の体験や、その中で感じたこと、内省、思索など、内側の世界(=内界)により興味を持ちます。
〜具体例〜
基本的に1人でいることを好み、自分を表現することが少ない。
考えてから話したり、書くコミュニケーションが好き。

②【SとN】どのように情報を知覚し、取り入れていくことを好むか?

【S】感覚型(Sensation):

情報を取り入れる時に、事実そのものや実際に起きていることにより注目します
〜具体例〜
五感をより多く使い、過去や現在、"今この瞬間"に意識が向きやすい。
事実や経験を重視し、具体的に物事を捉え、細かいことにまで気付くことができる。

【N】直観型(iNtuituve):

情報を取り入れる時に、物事の全体像、関係性やつながりにより注目します。
〜具体例〜
五感以外の第六感などをより多く使い、未来、"これから"に対して意識が向きやすい。
ひらめきや可能性を重視し、抽象的に物事を捉え、全体的なことを俯瞰することができる。

③【TとF】どのように情報を判断し、結論を出すことを好むか?

【T】思考型(Thinking):

自分の選択や結果を、論理的に考えて、客観的に結論を導き出します。
〜具体例〜
物事を、合理的に筋道立てて考え、原因と結果を重要視する。
きっぱりとした態度で、平然を装い、公平であること、平等性を求める。

【F】感情型(Feeling):

自分や他者にとって大切なことを考慮に入れて、主観的に結論を導き出します。
〜具体例〜
人間関係での調和や、価値観ベースで物事を考え、お互いの気持ちを重視する。
やわらかい印象で、親しみやすく、共感や、人々を肯定することを好む。

④【JとP】どのような姿勢で、物事に取り組むことを好むか?

【J】判断型(Judging):

周囲の物事を調整し、計画や秩序に基づいた姿勢で取り組むことを好みます。
〜具体例〜
ルーティーンやスケジュール通りに生活することを好み、規律正しく、几帳面な傾向。
短期的でも長期的でも計画を立て、それを一つ一つこなして、急かされることなく達成することを好む。

【P】知覚型(Perceiving):

周囲の物事をありのままに受け入れ、柔軟な姿勢で取り組むことを好みます。
〜具体例〜
色々な状況に応じて、臨機応変に行動することを好み、規律等に縛られず、自由な傾向。
計画を立てるよりも、まずは目の前のことに柔軟に取り組み、時間が迫ってくるにつれて一気に終わらせることを好む。

以上が、4つの指標の簡単な解説です。
そして、これら指標一つ一つにおいて、人間に右利き左利きといった、"利き手"が存在するように、どちらの方が自然に優先して使うのかという"指向"があります。

よって、4つの指標それぞれの、指向を合わせてできる四文字のアルファベットの組み合わせが、あなたの性格タイプとなり、指標が2つの選択肢を持つため、二の四乗通りで合計16個の性格タイプを定義することができるのです。(2×2×2×2=16)


改めて、MBTIとは何かというと、
人間の性格パターンを16個に分類し、それぞれのタイプの脳の利き手、つまり、ありのまま、かつ自然な状態で物事をどう考えるかについて分析し、まとめたものなのです。

MBTIでは、これら16個の性格タイプごとに、コミュニケーションのスタイルや、仕事での強みと適職、恋愛の仕方まで、幅広く分析することができるため、理解して、それを日常生活で応用することで、自分の強みや弱みを適切に把握し、人間関係など、人生をより豊かにすることができるでしょう。


今回学んだことを活かして、自己の成長や他者への理解を促すために、どのように活用していけば良いのか、具体的な方法が知りたい方は、ぜひ、下記の【16タイプ性格まとめ】のマガジンをご覧になってくださいね。

ここからあなたが自分のタイプのnoteを読んで、日常生活、人生がより良いものになることを願っています。

また、「MBTIの16タイプそれぞれの違いを、アルファベット四文字を見ただけでわかるようになりたい」といった方は、下記の"心理機能"について解説しているnoteをぜひ読んでみてください。

「心理機能」というものを理解できれば、16タイプについてマスターしたも同然。全てのタイプの性格的特徴について、アルファベットや指揮官などの名称を見ただけでわかるようになります。

以上で、MBTI・16タイプとは何かの解説を終わります。
疑問点や不思議に思ったところがありましたら、お気軽にtwitterの方までご連絡くださいね。
これからもnoteやTwitterで、16タイプ・MBTI・性格診断の情報をどんどん発信していきますので、ご興味ある方はぜひフォローもお願いします。

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https://twitter.com/16seikaku_mbti



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