人間はつねに、自分に理解できない事柄は何でも否定したがるものである。
「さあ片づけよう、いらないモノを捨てていこう」と決断し、モノを一つ手に取ってみたとします。
ーこれは〜だ。しばらく使っていない。
でも、それがまだ「使える」とか「食べられる」状態だったら?
判断に迷い、積極的に「残す」というよりも、「捨てない」方を選ぶことが多いかもしれませんね。
そんな時、こんな名言はいかがでしょう。
■片づくマインド・名言シェア21
人間はつねに、自分に理解できない事柄は何でも否定したがるものである。
パスカル(17世紀・フランスの哲学者、物理学者)
否定的な反応をしそうになったら
「捨てない」というのは、否定です。
思わず「捨てないでおこう」という「否定的な反応」をしそうになっている自分に気づくことができれば、もしかしたら「理解できていない」からかも?という視点から自分を眺めることができます。
冒頭の例の場合、「何を」理解できていないのかと言うと、いるのか・いらないのかを判断する「主体」を理解できていないのかもしれません。
最初の「さあ片づけよう、いらないモノを捨てていこう」と決断した時の主体は、「私(自分自身)」。
それは自覚できても、まだ「使える」・「食べられる」状態だとしている主体は、よくわからなくなっています。
「未来の自分」かもしれないし、「他の誰か」かもしれないし、「モノそのもの」かもしれません。
特に日本人はよく主語を省略するので、主体はすぐ曖昧になってしまうんですよね。
そして、なんとなく「捨てないでおこう」となりがちです。
それは、ただ判断を先延ばししているだけ。
使える・使えないを決める主体は何?
でも、本気でモノを減らそうと思うなら、主体は常に
「今の自分と、少し先の自分」だと意識することをオススメします。
「少し先」という時間の幅は、人それぞれだと思いますし、対象となるモノによって変わるので、自分の感覚で設定するしかありません。
例えばコートなら、「次の冬の自分」は着るかどうか。
調味料なら、「3ヶ月後の自分」は使うかどうか。
そんな先のことは想像できない、というのであれば、
「まさに今の自分」はどうなのか。
いる・いらないを決める主体はもちろん「自分」、使えるか使えないかを決める主体も、モノではなくて、「自分」ということを理解すれば、今よりもっと自信を持って判断できるようになるでしょう。
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