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八つ当たり系と八つ当たらない系




読書会でとある本をご紹介された時にご紹介者の方が『八つ当たり系の本だった』と言われているのを聞き、その言葉は言い得て妙だと感じたことがありました。
ご紹介された作品はなんだか自分と合わないような予感がしたので避けていた1冊でした。



最近よく話題に上がる作品はこの『八つ当たり系』だろうなと感じるものが多い気がします。拝読してみてやっぱり『八つ当たり系』だったと思った作品もありました。
『八つ当たり系』が良い悪いということではないのだけれど、私はこの手の作品はちょっぴり苦手なようです。


基本的に最近の作品は怒りや哀しみを含むものが話題になることが多く、生きづらさを抱えている人が現代には多いのだろうと感じます。
逆に一見『八つ当たり系』の作品のように思えていたけれど拝読してみたら八つ当たりされなかった作品もあります。
これは私の個人的な感想でしかないのですが、今村夏子さんや村田沙耶香さんの作品からは八つ当たりされませんでした。



ふと、この違いはなんだろうと。
多分描いているものは似たようなテーマだと思うのですが、このお二方の作品は雰囲気が違う気がします。
そうやって考えていると、主観的か客観的かの違いなのではないかと思いました。
主観的に描かれると、共感するところはあったとしてもなんとなく受け入れ難いんです。
わかるけど、わかるけどさぁ〜ちょっと…って引いてしまいます。
その点客観的に描かれていると、色んなことを俯瞰して見ることができ自分を見つめ直す機会がもてます。
これは現実でも自分的には気をつけたいこと。主観的に怒りや哀しみを人にぶつけないようにしたいものです。



毎度の事ながら上手く言えませんが…
基本的にほんわかした心温まるような作品が好きですが、時には怒りや哀しみに触れることも必要。
でも八つ当たりされない作品を選びたい。




ところで、昔も怒りや哀しみを含んだ作品はたくさんあって、『八つ当たり系』作品もあるのでしょうが今も残っているということは一過性の八つ当たりではなくどの時代の人が読んでも共感できるようなものなのかなと思うのですがいかがなのでしょうか?
熟成された良さがあるというか。
昔の作品で『八つ当たり系』と思われる作品があれば教えていただけると嬉しいです。
もしかしたら、私は熟成されていたら『八つ当たり系』作品を拝読できるかもしれない。挑戦してみたいです。



今回はあくまで私個人の意見です。
自分の苦手なものを振り返りたかったというだけ。
疲れることが多い世の中じゃないですか…
苦手なものもあるけれど、なるべく好きなものにたくさん目を向けるようにしていきたいですね‪ஐ‬⋆*




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